今度はカボション 当サイトに検索からいらっしゃる中に、「モス・クォーツ」を探してこられる方がちょくちょくいらっしゃいます。 別館サイトでは、用語集の中の「この石って何?」のところに、セサミ・ジャスパー(本当は花崗岩の一種)の別名として紹介しています。 しかし、ふと気がつきました。これだけでは、誤解を招くんじゃないか。 というのも、もう一つのモス・クォーツは、あまりにも当たり前で説明するまでもないと説明をしてなかったので、それでは、モス・クォーツとは、セサミ・ジャスパー(花崗岩)=モス・クォーツと勘違いされてしまう危険がある。 説明するまでもないとたかをくくっていた「モス・クォーツ」とは、緑泥入り水晶のこと。 鉱物の分野でも「苔入り水晶」と呼ばれます。 モス(moss)すなわち苔です。 検索してみると、いわゆるガーデン・クォーツもモスクォーツとしてヒットしてきます。 なかには、モス・アゲートもあります。 アゲートも大きく見れば二酸化珪素、すなわち石英の仲間ですけれど、アゲートをクォーツといってしまうのは、混乱の元のような気もします。 緑泥入り水晶はいろいろあれど、「苔」というのですから、緑泥がぱらぱらとまばらに入っている程度では「苔」とは言えないでしょう。 ガーデンクォーツで、白いタイプのものも個人的には「苔」とは言いにくい。 やはり、もこもこ緑で「苔」っぽいものが、そのものずばりでモス・クォーツでしょう。 ……というわけで、モス。 パキスタンはスカルドゥ・ロード産のクローライト入り水晶。 ネパールで見かけるクローライトよりは色が淡い感じですが、もこもこびっしり内補されているようすは、まさにモス。 やや細めのDT(両錐)の結晶が、アクロバティックにくっついているようすは、ネパール産の「かきあげ水晶」にも通じるものがあります。 似てるんですよねえ……ネパール産とパキスタン(北部)産。 これと同じような水晶の、もっと大きなクラスターの写真を見たことがありますが、モスを内包し、先端が透明な結晶が群れているようすが、なかなか美しく、いつか実物を見たいものだと思っています。 2007年9月23日、ブログ掲載 |
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