パキスタン産 (たぶん)アクアマリンクラスター

いったいどっち。




横向きの迷い

産地はパキスタン。
白い母岩にややミルキーな水色の結晶。
アクアマリンです……たぶん
画像にも「アクアマリン」といれてあり、この見かけで「たぶん」というのも変な話ですが、ちょっと疑問なことがありまして。

見つけたときは、疑いもなくアクアマリン、
「おー、かわいいミルキー・アクアマリンのクラスター!」
と思っていましたが、最近、とてもよく似た石が「アパタイト」の名前で売られているのを見てしまいました。

アパタイトも六角形の結晶です。
パキスタン北部からはアパタイトが出ます。
それに、普通、アクアマリンは母岩から上に向かって「生えて」いるようにくっついていますが、今回の石は、柱面で母岩にくっつき、横に寝たようになっています。

パキスタン産のピンク・アパタイトは、ちょうどこんなように横に寝たように結晶していることが多いんですよねえ……。

アパタイトの名前は、その外見がさまざまな鉱物に似ているため、ギリシアの単語apateにちなんでいるといわれています。
apateの意味は、策略、トリック、だます、惑わす……と、紹介されています。
以前にもモルガナイトかアパタイトかわからない石に出会ったことがありまが、まさに、惑わされ、トリックに引っかけられているような気分。

たぶん、アクアマリン。
でも、ちょっと疑問。
鉱物世界のトリックは、かなり手強いです。

2007年10月13日、ブログ掲載
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