パキスタン産 ホット・スポット水晶/ショール

そばかす水晶再び



実地で確認、感動!

IMAGE2007戦利品!(いまごろまだ出てくるとは……)
おなじみ、アフガニスタン、パキスタン産。たぶん、パキスタン産。
1.5センチほどのDT(両錐)の水晶が3つ、ショール(黒トルマリン)、雲母、長石といっしょに結晶した、かの産地らしいペグマタイトな石です。
水晶だけ、しかも単晶のすっきりした石もいいですが、こんな風にいくつもの鉱物が一緒に結晶しているものは、産地のようすを雄弁に物語っているようで、なかなか味わい深いのです。

さて、小さいながらにいろいろ盛りだくさんなこの石、目立つ特徴はといえば、水晶にぽつぽつと見える黒い点。

これは何か別の鉱物のインクルージョン?

答えは……イエスでもあり、ノーでもあります。
以前、いくつか登場したホット・スポットの名前が付けられた水晶を覚えておいででしょうか。
水晶がスポット状にスモーキー化した、「そばかす水晶」のことです。
なぜ、こんな「そばかす」ができるのかというと、水晶に小さな小さな放射性鉱物のつぶがくっついたり、内包されたりして、その放射線のために周辺がスポット状にスモーキー化したもので、これをこれを「放射性色暈(ハロ)」と呼ぶのだ、ということでした。

教えていただいたショップでは、わざわざ顕微鏡で見てくださったにも関わらず、残念ながらスポット状スモーキー化の原因となった鉱物は見あたらず、私としては「ふーん、そうなんだ……」ということで、とりあえず知識として覚えておくにとどまりました。

でも、覚えておくだけは覚えておくものです。
IMAGE2007でこの石をみつけて(……見つけてもらって)「お、ホットスポット」と興味を惹かれ、じっくり見てみると……ああっ! こ、これは!
見つけてびっくり。
買って帰って根性マクロ撮影してみて確信。

 


ぽつぽつと見えた黒い(茶色い)斑点は、水晶がスポット状にスモーキー化した「ホットスポット」であり、そのスポットを拡大して撮影すると……ご覧の通り、なにやら
粒状のインクルージョンが。
スポットひとつひとつの真ん中にそれぞれ律儀に粒状インクルージョンが見えるので、このインクルージョンがスポット状スモーキー化の原因であることはまず間違いないでしょう。

つまり、これこそ放射性鉱物を内包したために、周囲がスモーキー化した「放射性色暈」そのもの!

本当に、そうなんだ〜!
と、聞いただけの話を、実地で確認して感動!
「放射性色暈」で検索したときも、実は思うような資料が出てこなくて、写真も見つけられなかったので、喜びもひとしお。

あとは、この「粒状インクルージョン」が何か、ですが……。
以前調べたときには、国産水晶でジルコンの一種によって放射性色暈が現れている水晶があるというような話が出てきました。
ジルコン……産地が産地なので、ジルコンも産出します。

ジルコン……ならば、これはもしかしてジルコンインクルージョンの水晶?
それとも、別のもの。

ぽつぽつのそばかすも、調べてみるとなかなか奥が深いようです。

2007年11月2日、ブログ掲載
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