母岩付き♪ I ちょっと珍しいかもしれない取り合わせ。
アフガニスタン産のスポデューメン(リチア輝石)と水晶です。 スポデューメンというよりも、クンツァイトやヒッデナイトといった方が通りがいいかもしれませんが、スポデューメン(リチア輝石)のうち、 ピンク〜紫(ライラック)のものをクンツァイト、 黄緑〜緑のものをヒッデナイト(ヒデナイト)、 黄色いものをトリフェーン(トライフェーン)といいます。 無色のものや、青みを帯びた色合いのものには、特に名前はないようです。 時々黄色いトリフェーンを、イエロー・クンツァイトといっていたりします。 スポデューメンやリチア輝石、あるいはトリフェーンという名前は、いまいち知名度が高くないので、良く知られているクンツァイトの名前を利用して「クンツァイトの黄色バージョン」という意味合いなのでしょうが、クンツァイトが、リチア輝石の中の、一定の色合いのものに付けられた名前なので、なにやら「黄色いアメシスト」といっているような、奇妙な感じでもあります。 さて、写真の石。 通常、クンツァイトやヒッデナイトの原石では単結晶で売られている場合が多く、クラスター状態のものはほとんど見かけません。 まれに母岩付きのものを見かけても、母「岩」というより「土」という感じで、母岩がもろいために単結晶で売られているのだろうと思っていました。 それが、石英、しかも結晶形を持つ水晶と一緒になっているとは。 どちらが母岩というのではなく、双方が絡み合うように一緒に結晶し、見た目は、あまりかっこうよくはありません。 おかげで、どのように写真に撮ったものかとひねくりまわしました。 こんな時に、丈夫な水晶は有利です。 くっついているリチア輝石はほんのり黄緑っぽく、ヒッデナイト……と言いたくなりますが、ここは欲張らず「スポデューメン」にしておきます。 ほとんど色味がない「スポデューメン」に対して、水晶の方は色つき。 2枚目の写真のように、セピアピンクのものが表面にこびりついています。 この色合いはどこかで見たぞ。 ……リチウム・クォーツっぽい。 スポデューメンは和名の「リチア輝石」の名前の通り、リチウムを含む石。 よって一緒に結晶した水晶にリチウムが付着することもあり得そうです。 うっすら黄緑ニュアンスのスポデューメンと、半分セピアピンクの水晶……、微妙な色のとりあわせです。 2007年11月14日、ブログ掲載 |
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