ブラジル産 アメシスト・ジャカレー

ワニ皮水晶?




エレスチャルの3タイプ

エレスチャルと呼ばれる水晶の中には、いくつものタイプがあります。
メキシコ産に見られる層状の
骸晶タイプ
いくつもの結晶がくっつきあい、内部で一体化した複雑な形状の
カテドラル・タイプ
セプター・タイプ板状タイプ

タイプといっても、私個人が見た目で分けているだけで、それぞれのタイプがどのようなものであるかについての明確な規定はありません。
まあ、何でもかんでも規定しなくても別にかまわないと思うのですが、名前というものは、ある程度イメージを左右します。

たとえば、ゴツゴツ複雑な形状をした水晶に対して「カテドラル」と名付ければ、その石はなにやら荘厳で神秘的な雰囲気を持って見られます。
逆に、名前と石の形状がずれていると、「あれ……?」と少々違和感を覚えるときもあります。
石には何の罪もないのに、名前を付けた人間のせいで「おかしいなー」と言われてしまうのは、ちょっと気の毒です。

重箱の隅をつつくような細かいことは言わないけれど、最低限、名前のイメージから大幅にずれない程度に名前を付けてあげたいなあ……というのが写真の石。
タイトルにあるように、
アメシスト・ジャカレーとして売られていたアメシストです。

……え? ワニ?

ジャカレーとはワニのこと。
その感じがワニの背中っぽく見えるというので名付けられたのがジャカレー水晶です。

ところがこのアメシスト、どう見てもワニっぽくはありません。
紫色に色づいて見えるのは、比較的表面の方。
表面にぽつぽつと何かが付着したようなあとがあるので、やや透明感に欠けますが、先端部分には斑にスモーキーが入り、ゲーサイトらしき針状の結晶も入っています。
そして、写真では見にくいのですが、ジャカレーというよりはセプター。
一緒に売られていた石も、あまりワニっぽくはありませんでした。

ジャカレーというからには、板状でスモーキーなゴツゴツしたエレスチャルがぴったりだと思うのですが。
そうそう、時々「アリゲーター」という名前を付けられた水晶も見かけます。
これについては「ジャカレー」→「ワニ」→「ワニと言えばアリゲーター」という、変な連想が働いているんじゃないかと疑ってしまうことがあるのですが、どうなんでしょう。

(2005年5月11日、ブログ掲載)
※再録しました
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