数で勝負! ちりも積もればなんとやら、で、石の写真を撮りまくっていると、パワーに鈍いのはそのままながら、石の雰囲気というものがほんのちょっと見えてきます。 より正確に言うと、「あれ? この石、同じ産地の石とちょっと雰囲気が違うかも」と感じることがあるのです。 つまり「違うかも」と感じることで、実はその基準となるスタンダードな雰囲気をいつの間にか意識していたらしい……と気づいたというわけです。 写真の石は「ちょっと違うかも」と思ったガネーシュヒマール産水晶です。 大きさは右下にあるように、握るにはちょうど良く、(注:私の手は大きめです) ポケットに入れるには大きいサイズ。 全体的にはころりとした形で、いちおうDT。 片方のポイントは右上のようにカテドラル、いや、険しい山脈を模したような、あらあらしいマルチポイントになっています。 柱面にはきっちり成長線が刻まれ、勢い余って一部は錐面にも見られるほど。 色は淡いスモーキー。 内部の透明度は抜群ですが、表面は写真よりも磨りガラスっぽいです。 なんとなく…… ……と、こう書く限りでは他のガネーシュヒマール産と変わりはないようですが、なぜか、この石の雰囲気はロシレムに近い。 私はロシレムを持っていないので、店頭で見たものとの比較になりますが、色のせいか、表面が磨りガラスっぽいせいかエッジがわずかにこすれて古びて見えるせいか、とにかく、ガネーシュヒマール産の棚に並ぶよりはロシレムのところにあった方が違和感がないような感じがします。 そんなことに気が付いてから感じたのは、最も最近の造山期によってできた山の石だけあって、ワイルドな見かけにかかわらず、ヒマラヤ水晶には若々しい雰囲気があるかもしれないということと、今まで考えていた以上にヒマラヤ水晶とロシレムは似ているかもしれないと言うことです。 どれも同じに見えるかもしれない石の違いが見えてくると、石とのつきあいがより一層面白くなります。 (2005年5月14日、ブログ掲載) |
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