スター・ウォーズ気分で 色はC3−PO、形はデス・スター。その正体は……パイライトです。 パイライトといえば、立方体であったり正12面体のようであったりと、下の写真のような端正で面白い結晶をつくりますが、中には上の写真のような面白いのもあります。 ディティールを見ると、どうやら立方体の結晶が集まって、球体になっているようです。お店に並んでいる中で一番まん丸なのを選んだので、かなり球体度が高いです。 そして、パイライトだけあってずっしり重い……。 他のパイライトとどのような違いがあって、このような球体になるのかと調べてみたのですが、検索してもなかなかヒットしません。 「パイライト・ボール」だと、削って球体にしたものが出てきます。 「パイライト/球体結晶」でもだめ。「黄鉄鉱・球状結晶」でもはかばかしくありません。 パイライトが放射状に成長して、薄い円盤状になった「パイライト・サン」と呼ばれるものの説明で、パイライト・サンは地層と地層の境目の面で成長したために薄い円盤状になったが、これが全方位に成長するとパイライトの球体ができる、という説明がありました。 残念ながら写真はなかったのですが、この球体結晶は、その説明の例なのでしょうか。 中には「え? 中国産? ……加工品じゃないよね?」なんておっしゃる人もいたりします。 確かに、立方体の塊をぎゅっと押し固めてむりやり球体にしちゃったようにも見えますが、同じ時に並んでいた標本には、丸くなくてにょろにょろした細長いものや、球体が二つくっついたようなものもありましたから、これは天然の結晶だ……と思いたいです。 マクロで撮るならカメラの色にも注意 金属光沢をもった石なので、角度によっては撮影している自分が写り込みます。 前に使っていたデジカメが赤かったので、所々の面が不自然に赤く写ってしまい困っていたのですが、新しいデジカメは黒なので大丈夫でした。 昨今はシルバーやおしゃれな色合いのカメラが出ていますが、マクロでは石に接近して撮ることが多いので、渋く黒がおすすめ。 あと、見落としがちなのがレンズのまわり。本体が黒くても、レンズの縁がシルバーだとばっちり写り込みます。 石撮影のためにカメラをお探しの方は、そのあたりもご注意を。 追記:産地のGuiangxiは、中国南部、広西チワン族自治区です。 (2005年5月28日、ブログ掲載) |
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