第3のマラウィ 2004年末の池袋ショーでやってきたマラウィ産のスモーキーです。 あれ、前にも登場してなかったっけか、と思われたあなた、たいへん記憶力がよろしい! うらやましい! そうです。マラウィのスモーキーは、過去に2つ、登場しています。 一つ目はこちら、二つ目はこちらです。 マラウィという国については、2つ目のところでくわしく述べているので、ここでは省きます。 一つ目のマラウィは、ファセット(錐面)が5つしかない変わり種、二つ目は、スモーキーの上を透明な水晶が覆った、色合いの美しいもの。 そしてこの三つ目は、マラウィの特産であるエジリンを肩に担いだ水晶です。 ご覧の通り、斜めに白濁した筋……というか亀裂が走っているので、他の2つのような透明感は望めません。 2004年末〜2005年はじめごろにかけて、マラウィ産のスモーキーを見る機会が何度かあったのですが、どちらかというと、こういう亀裂が走っていたり、内包物があったりで、さほど透明感がないものも多かったように思います。 やっぱり変わっている ファセット5面の水晶は、かなりねじれが入っていると言われたのですが、この亀裂を見るに、今回のスモーキーも、成長の途中でかなりの力を受けたのではないでしょうか。 そもそもマラウィは今も大地が引き裂かれている現場……アフリカ南部の大地溝帯にある国ですから、この石の傷も、地球の蠢きによるものかも……と想像はふくらみます。 そしてやはり、この石にも変わったところがひとつ。 根本です。 この石はDTではなく、根本はポイントを形成していません。セルフヒールドでもありません。 では、一般に見るように折れている状態なのか……? それも違います。 どっちかというと……溶けてます。 写真の右側を見て下さい。なかなか写しにくくて困るのですが、妙になめらかなのがおわかりいただけるでしょうか。 でこぼこしているので、研磨したのではないことは確かです。 ちょうど、折れた断面を火であぶって軽く溶けてなめらかになった……という、そんな感じ。 火であぶったくらいで水晶が溶けるわけがありませんが、指でさわっても、つるつるなめらかなのです。 さすが、マラウィ。一見地味でも、ちゃんと不思議を抱えています。 (2005年6月11日、ブログ掲載) |
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