石と言うより 謎の小惑星X……ではなくて、アラゴナイトです。全然似ていませんが、日本名では霰石。 なんと、カルサイトの親戚みたいな石なのです。 専門的には成分は同じで、結晶のしかたが違う鉱物を同質異像といいますが、カルサイトとアラゴナイトは、この同質異像の関係になります。 この二つの石に共通する成分は炭酸カルシウム(CaCO3)。 これは石灰岩や大理石の主な成分でもあります。 石ばかりではありません。 サンゴや貝殻の成分も炭酸カルシウム……ということは、カルサイトやアラゴナイトが成分であるということです。 調べてみたら、貝殻などはカルサイトが多く、真珠やサンゴの骨格はアラゴナイトが多いのだそうです。偶然かもしれませんが、上のアラゴナイトもこちら↓のアラゴナイトも、どこかサンゴっぽい感じがしませんか? |
海にないサンゴ アラゴナイトは、サンゴのような形に結晶することがあることから、「山珊瑚」とも呼ばれます。 では、貝のようであって貝ではないオウムガイやアンモナイトはどうなのかというと、アンモナイトの場合はアラゴナイトだけを使って殻をつくり、オウムガイはアラゴナイトとカルサイトの両方をつかって殻をつくっているのだそうです。 ただし、アラゴナイトとカルサイトを比べると、カルサイトの方が安定した鉱物なので、しだいにカルサイトに変わっていく傾向があるのだとか。 どちらもさまざまな形の結晶をつくる美しい石なのですが、モース硬度が3程度と柔らかいため、なかなか手が出ない石でもあります。 (2005年6月20日、ブログ掲載) |
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