フランス産 アルプス水晶


輝きのニュアンス





どちらも好きな水晶

名前を聞いただけでのぞいてみたくなるヒマラヤ水晶アルプス水晶は、アルプス=ヒマラヤ造山帯の山脈で生まれました。
よく似たメカニズムで形成された山脈であるだけに、水晶もまたよく似ています。
しかし……似ているだけに逆に異なる点もよく見えてきます。

まず、似ている点といえば、透明感に優れた水晶を産出し、エレスチャルとはやや異なる複雑な形状のものが多いこと。
そのせいか「凛とした」雰囲気が感じられること。
どちらの産地にも緑泥などの内包物が見られ、逆にアメシストやシトリンなどの鮮やかな色は少ないようです。

そして異なる点。
アルプス・スモーキー……などと呼んでしまうほど美しいスモーキー・クォーツを産出するアルプスに比べ、ヒマラヤではガウリシャンカールなど限られたところでしか色の濃いスモーキーを産出しません。また、大きい結晶も少ないようです。
DTの水晶が柱面を接して板状に重なり、ねじれている「グゥインデル」もヒマラヤではあまり見られません。

逆にガネーシュ・ヒマール産などでよく見られる断面が▲に近くて先細りになった結晶や、ぎっしりと緑泥を内包した水晶は、アルプスでは見ないように思います。
(※追記:その後アルプス産で透明とんがり水晶を見つけました)
そして、これもどこか違うかな、と感じる石が写真のフランス産のアルプス水晶です。

何となく違う?

結晶の形をしていないのであえて石英と呼びますが、やや緑がかっているようにも見えるスモーキー・カラーの石英の上に、仲良く並んだ結晶が3つ。
水面にはほんのりと緑泥が被さっています。

スモーキー(石英)の上に「クリアな結晶」……と、そう説明するしかないのですが、この「クリアな」部分がちょっと違います。
ヒマラヤにはこのように色の違う石英の上に結晶した水晶もないようですが、この手の「クリア」もないように思うのです。

透明なのだけれど、微妙にミルキー風味とでも言いましょうか。
決して濁っているわけではないのですが、ミルキー・クォーツ、あるいはジラソルのほんのりした輝きだけを感じる色味なのです。
ヒマラヤにはヒマラヤの美しさがあり、アルプスにはアルプスの美しさがある。
困るのは、どちらも水晶としては高嶺の花の部類だと言うことです……。

(2005年6月21日、ブログ掲載)
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