アメリカ・アリゾナ州産 アズライト

色か、形か。




どちらで選ぶ?

石を選ぶとき、色と形と、どちらを重要視するか……というのは、石好きさんの間では、なかなか即答しがたい問いではないでしょうか。
特に原石派石好きさんにとっては。

私の場合はどうかといえば、紙一重の差で形でしょうか。
……実際に石を目の前にしたら、悩みに悩むと思いますけれど。
ところで、今回の話題の石は、こんなきれいな形を持っているとは思わなかったので、今まで色で選んでいた石……アズライトです。
これまで、アズライトと言えばノジュール状の丸いものとか、透明度と色はピカイチでも、形にはあまり惹かれなかったモロッコ産くらいしか知りませんでした。
(モロッコ産でも形の整った結晶はあります)。

そんなときにこの石に出会ったのです。
お店のオーナーご自身が採取されたというこのアズライトは、透明度こそモロッコ産に譲りますが、色は深く鮮やかです。
短い柱状の結晶が集まったその形は、花……いや、青い龍が身を丸めているよう。自然が作り出す造形に感動です。

深い青を写すため

アズライトの色は、(私の)デジカメが苦手とする色らしく、深いウルトラマリンのはずなのに、「え?」というようなネオンブルーになってしまったりします。
これは、全体的に色が濃いために、全体的に明るく写るようカメラ自身が調節してしまい、そのために色合いが狂ってしまう……というようなことのようです。
それを防ぐために、石の中で一番明るくなっているところでピントを合わせ、ピントをロックしたまま石が画面の真ん中に来るようカメラを動かしてシャッターを切る……なんてことをしています。

ちょっとカメラにくわしい方なら、露出をプラスやマイナスに調整してきれいに写すことができるのでしょうが、私はカメラにくわしくありません……(笑)
なんだか、わざわざ面倒なことをしてるみたい……と思いながら、調節しすぎないことで思いがけず写る色合いを楽しんでいます。
この石も、結晶の一番先端がちょっと透けて美しく写りました。

(2005年7月2日、ブログ掲載)
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