最後の戦利品 今日の石は、2004年6月のミネラルショーの最後の方で見つけたおチビ石。 お店の人が忙しそうで、産地をくわしく聞けなかったのですが、買ったのはウルグアイのお店。 なので、ウルグアイ産……と思っているのですが、ブラジル産かもしれません。 大きさはだいたい2センチ。スモーキーシトリンと書きましたが、「ちょっと黄色っぽいほとんどスモーキー」な色合いです。 この石を選んだ理由は、その柱面。 画面右側にアップにしたように、タテジマ……いえ、タテジワです。 さわるとわずかにでこぼこしているようです。 蝕像の一種……かとも思いましたが、タテジワなのは柱面のみで、錐面にはなんの影響も出ていません。 だいたい、水晶の条線といえば横線です。(いわゆるバーコード) こんなタテジワな水晶は見たことがありません。 これは変。 しかもミニサイズなのでお財布にもやさしい……即決です。 超高速判断 さて、この石を見つけたときのことをお話しましょう。 ミネラルショーも最後の方ともなれば、めぼしい石は売れ、サイフを握りしめてどきどき……という場面も少なくなります。 そうなると、やっと落ち着いて石が見られると言うもの。 一体何周したのかわからない会場を、ぐるぐる歩き回り…… 通りしなに、ひょいと発見しました。 「あ、シトリンっぽい。小さいけど、堂々としたかたち」 そのときの気分を言葉にすると、こんな感じでしょうか。 しかし、ひょこひょこ歩きながらだったのに、何故こんな小さな石が視界に入ったのか……、わかりません。 思うに、ずらりと並んだ石をひとつひとつ手にとって、うーん、うーんと選ぶよりも、流し見る、というのか、なるべく視野を広く漠然と見ていった方が石が見つかるような気がするのです。 時々「石に呼ばれた」というような言い方をしますが、それとはちょっと違う……何と言いますか、そういうときの脳みそは、本人が気が付かないうちに水晶であるか否か、好みの色・形であるか否か、瞬時に判断できない何かがあるか否か……と、ものすごい早さで情報の取捨選択をしている、……そんな感じがします。 これぞ、KUROフィルター。変な石しか引っかかりません(笑) (2005年7月5日、ブログ掲載) |
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