似ているかも? ヒマラヤ水晶と似ているぞ……と思っている石があります。 産地はぐっと離れてロシアのウラル。 ご覧の通りの淡いようでいてしっかり色の付いたスモーキーです。 ちょっと金色がかっているようでもあります。 こちらは形も素直な六角柱状だし、スモーキーだし、いったいどこが似ているのかというと、中にインクルージョンされている緑泥です。 どちらの写真もわかりにくくて申し訳ないのですが、緑泥が筋状に入っています。 筋状といってもファントムではありません。 何と言いましょうか……そう、海藻っぽい、と言えばぴったり来ます。 海の中にたなびく昆布かワカメのような……いや、どちらかというと乾燥わかめのような緑泥が内包されているのです。 |
たなびく緑泥 ふつう、緑泥といえば、ガーデンを形作るような苔っぽいものとか、(ぎっしり入っているのもありますが)ファントムになっているものを見かけますが、こんな風に海藻っぽくたなびいているものは、案外少ないようです。 そして同じ緑泥でありながら、前回のヒマラヤ水晶と今日の石ではかなり違うところがあります。 昨日のヒマラヤ水晶の緑泥は「深緑」ですが、こちらの方は、ちょっと茶色っぽい……というか、金色の雲母が混じっているようにも見えます。 表面にも細かく付着しているので、光に反射させると、キラキラの極小ラメ状態。ちょっとゴージャスです。 結晶の根元に付いている緑泥も、ネパールのものに比べると結晶が小さく、やはり金色ラメ混じりに見えます。 このラメラメ加減をご覧いただきたくて最初の写真をチョイスしましたが、おわかりいただけるでしょうか。 さて、このサイトではよく出てくる緑泥石(クローライト)には、なんと10種類ほどの鉱物が属します。 きれいな羽毛模様が魅力的なセラフィナイトも和名では「斜緑泥石」。 クローライトの仲間です。 薄片状であったり、鱗状であったり、緻密な雲母のようにもなるという多様な形態で見つかるということなので、ネパールとウラルでは、同じ緑泥石にもかなり違いがあるのでしょう。 セラフィナイトも緑泥石ならば、セラフィナイト入り水晶なんてのがあればおもしろいかも。 もっとも、磨かれていない原石のままのセラフィナイトだったら、普通の緑泥と見分けが付かないかもしれませんが。 うちには、4つほどウラルのスモーキーがありますが、どれもわずかに金色味を帯びていて、「煙」というよりは、「たそがれ色」。 夕暮れの、人の見分けがつきにくくなる薄暗さを「誰そ、彼」、つまり「たそがれ」と言うのだという、語源にぴったりの色合いです。 (明け方の薄暗さは「彼は、誰」から転じて「かわたれ」と言うのだそうです) しかし、この石は少々お茶目な姿で我が家にやってきました。 ショーでこの石を売っていたブースの男の人が、「サンキュー」と言いながら、こんな風に包んでくれたのです。 |
ラベルを解読せよ まるで、キャンディー。(笑) 手書きのラベルもいただきましたが、「Quartz」ではなく、「Rock crystal」となっているのは、実は初めてです。 「m.Pviva」は、「Pviva mime」と言う意味なんでしょうか。ちょっと心配です。 ※ブログにてPvivaではなくPuivaではないかという貴重な情報をいただきました。 ちょっとしらべてみたところ、たしかに「Puiva」の方が正解です! よって写真を差し替えました。 いつものように表記するとこのような感じでしょうか。 (2005年7月20日、ブログ掲載) |
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