チベット産 負晶入り水晶

透きとおる剣





古株石

我が家では、比較的古参の石です。
お店で見つけたときよりも、最近になっていろいろおもしろさが見えてきた石でもあります。

産地はチベット。
チベタン・クォーツと呼ばれていることもあります。
チベタン・クォーツと呼ばれている水晶には何パターンかあるようで、写真の石は、比較的細いDTが複雑に絡み合うタイプです。
タール分ではないかと思われる黒いインクルージョンを含むのも特徴です。

……と書いてみましたが、そういうことがわかってきたのはずいぶん後になってからです。
知らずに買ったので、この石は、チベット水晶らしさがやや少なく、スッキリした形をしていますが、(縦横無尽にくっついていることが多いです)よく見たらちゃんと基本は押さえていました。

じっくり見れば、味がある。

3本のDTがくっつきあった軸に、小さいDTがちょっとななめにくっついて、まるで、十字架か剣のよう。
結晶と結晶の接合面にはきれいな虹が出ます。
よく見ると、この小さいDTは軸となっている結晶に飲み込まれかけていて(画像右)、このまま成長していたらどんな形になったのだろうと思わせます。

もちろん、黒いインクルージョンも見られますが、目をひくのは、ほぼ真ん中に見える大きな負晶、つまり、水晶の結晶の過程で内部にできた空洞(たぶん水が入っている)です。

ふつう、負晶は小さな結晶の形をしていることが多いですが、これは、いくつかの負晶が合体しているらしく、複雑な形をしています。
……というより、こんな複雑な形の別の結晶が、こんなにきれいに内部に入るとは考えにくいので、負晶だろうと思っているのですが。


(2005年8月1日、ブログ掲載)
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