カラメル、染みこんでます? 水晶です。 中国産です。 DT(両錐)の水晶の表面を、新たな水晶の層が覆い尽くそうとしている途中……というところでしょうか。 新たな層の端の部分から、ちょっとおいしそうにも見えるカラメル色が染みこんだようになっていて、新たな層に覆われていない部分は磨りガラス調でちょっとざらざらしています。 そっくりな水晶を見かけたウェブショップでは、中国はチベット産であること、このカラメル色がゲーサイト(針鉄鉱)であること、もとの水晶が腐蝕されかけたところに、新たな層がゆっくり成長したこと、わずかしか入荷しなかった……ということが紹介されていました。 写真の石は、中国産であることはわかっているのですが、チベットかどうかまではわかりません。 さらに、このカラメル色がゲーサイトとは。 (※2005年池袋ショーで、同じ水晶を扱っていたお店で、ラベルをいただきました。 それによると、名称は「窓水晶(Window Quartz)、産地はGuangdong Longchuan (広東省龍川)でした。カラメル色は、鉄の一種であろうとのことでした。) ゲーサイトと聞いて思い浮かべる針状の結晶は、どこにも見えません。 ルーペで見てもさっぱりです。 見る目勝負か、中国産 わからないので、日頃お世話になっている石屋さんに持ち込みました。 (余所で買った石でも気軽に見て教えて下さるので、たいへんありがたいです) 残念ながら、そこでもゲーサイトかどうかは判断が付かなかったのですが、鉄による色だろう……ということになりました。 続いて「こういう石は珍しいんですか?」と聞いてみると、なんと、 「いや、見かけるんだけれど、そんなにきれいでもないし、天然かどうか心配だったので、買ってこない」 とのこと。 それではというので、お店の中の中国産の石をチェックしてみると、そっくりな石こそありませんが、よく見るとクラスターなどの一部が、似たような表情を見せています。 なるほど。 産出しないのではなくて、その特徴を備えた石の中では、商品になるほどきれいな石が少ない、ということなのでしょうか。 しかし、石屋さんにまで (いや、石屋さんだからこそ?) 心配されちゃう中国の加工・イミテーション疑惑って……。 惜しい。惜しすぎます。 中国の石を楽しむには、「目」を鍛えよ。 そういうことですか、もしかして。 2005年9月4日、ブログ掲載 |
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