インド産 カバンサイト

石の上の青い星




苦手色

緑鉛鉱の黄緑、ヘソナイト・ガーネットのオレンジ〜赤。
そして今回のネタ石・カバンサイトの青は、デジカメが苦手とする色です。

いつもハレーションをおこして細かい部分が写らなかったり、青く写りすぎて、わずかに緑を含んだ色合いが出なかったり、なかなかうまく写せなかったのですが、珍しくきれいに写せたので、早速の登場です。
苦灰石や沸石など白っぽい母岩の上に丸く放射状に結晶したさまは、まさに青い星のよう。
なのに、その名前は主な成分であるカルシウム(Ca)、バナジウム(V)、シリコン(シリカ・Si)の頭文字をとったという、記号的ネーミングの極み。和名も同じく「カバンス石」です。
ちなみに、この美しい青はバナジウムによるものだそうです。

透明感と白い母岩

最初に発見されたのはアメリカ・オレゴン州ですが、現在流通している標本のほとんどはインド産。
最初はかなり高価な石だったようですが、
その後大量に採れるようになったためか、今ではお手頃な値段で手にはいるようになりました。

写真の石も、お手頃値段になってから手に入れたもの。
透明度の低い分離結晶は持っていたのですが、ぜひとも母岩付で透明感のある石を手に入れたかったのです。
2004年のIMAGE2004は沸石類が豊作で、そのなかからこの石を手に入れることができました。
まん丸なバランスの良い結晶ではありませんが、大きさといい、母岩の白さといい、カバンサイトそのものの透明感といい、かなり満足な一品です。

高価な兄弟石

さて、このカバンサイトには成分は同じで結晶のしかたが違う、兄弟のような石があります。
ペンタゴナイト(ペンタゴン石)といいます。

兄弟のような石だけあって、ぱっと見はそっくりです。
強いて言うならペンタゴナイトの方が青みが強く、結晶がややまばらで透明感がある……という感じでしょうか。

ただしこの特徴も、二つの石をじっくり見比べてようやく見分けがつくくらいで、そこそこ透明感のある結晶をホイと目の前に出されたら、私にはおそらく見分けが尽きません。
……まあ、ペンタゴナイトの方が少ないので、たいていは「カバンサイト」と応えておけば正解という話もありますが。

もちろんペンタゴナイトの方が、何倍もの値段が付いています。
「結晶の形が星形に見えることからペンタゴン石という」のだと聞いて、いったいどこがどう星形なのかわからなかったのですが、なんと、すっと伸びた結晶の断面が「★」なのです。
(双晶という結晶のしかたをしたときに「★」になるそうで、はっきりと形がわかるものはたいへん少ないです)

硬度も低く、持ち歩き不可能な石ですが、この青は美しい……。

2005年9月6日、ブログ掲載
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