コーティング水晶 「アクアオーラ」という名前で売られている石があります。 全体的に水色〜青で、角度によって虹色の光を見せる、なかなか華やかな石です。 ただ、天然原石派の私にとっては惜しいことに、この色合いは天然のものではありません。 水晶を900度くらいまで熱し、(1600度という説もありますが、さすがに溶けるかも)そこへ蒸発させた金属を吸着させ、12時間ほどかけて表面に定着させたものです。 かなり強力に吸着しているので、滅多なことでは剥がれないらしいのですが、私にはちょっと縁遠いです。 このほかにも、半透明白に虹色の「オパール・オーラ(エンジェル・オーラ)」、タンザナイトのような紫がかった青に虹色の「タンジン・オーラ」ピンクがかった赤の「ルビー(ピンク)・オーラ」、紺色にメタリックなレインボーカラーが、サイバーな印象の「チタニア・オーラ」など、知らない間にコーティング加工の水晶の種類が増えていました。 ……と思っていたら、種類はこんなものではありませんでした。 レモンイエローのレモンオーラ、グリーンオーラ、金ぴかのゴールデンオーラ。紫系では淡い方からラベンダー、パープル、バイオレットの3色が。一体何色のコーティング水晶が実在するのでしょう! いや、それよりも、何を蒸着させてあるのでしょう。 (わかる限りは「私的用語集」「金属蒸着」にまとめました。) 天然ものもある ところで、この蒸着水晶、なんと天然でも存在します。 もちろんアクアオーラのような色、虹色光沢ではないものがほとんどですが、天然コーティング水晶もなかなか美しい! ただいま、天然コーティング水晶がマイブームです。 その代表格がマグネシウムの蒸着によって、黄色く色づいた水晶です。 またの名を「ゴールデン・ヒーラー」 ゴールデンヒーラーについては、結晶を覆っているタール成分を剥がすと黄色いのだとか、水酸化鉄または褐鉄鉱が表面を覆ったりインクルージョンされて黄色いものを指すのだとか、逆にタンジェリン(つまり酸化鉄が表面を覆って色づいている)の中には、黄色いものがあって、ゴールデンヒーラーと間違われることがある、などという説明を見かけます。 写真の石は、傾きかけた日光で撮影しているので、実物より色が濃く写っています。 天然コーティングものは、層が厚くなるとガサガサした感じになりやすく、透明感を阻害します。 透明感を損なわず、かつ色づいて見える。 そんな絶妙のバランス……がこの石の醍醐味です。 ハッピー・ゴールド! それにしても、なんと西日が似合う石なのでしょう! わざと西日を直接石の一部にあてて透かし、逆光で写しているのですが、 まさしく、心を満たすがごとき金色! ゴールデンヒーラーのネーミングもなるほどと頷けます。 この輝く色合いが、ゴールデンヒーラーの名前とパワーの源であるならば、発色の原因ではなく、色合いによってゴールデンヒーラーはこのような石であると規定しなければならないでしょう。 そこで、わがまま規定を設定してみました。 ●シトリン、レモン水晶は含まない。 ●透明感がある(表面が磨りガラス状でも光に透けて美しく見えればOK)。 ●そのため、内包されているのではなく、 表面がコーティングされているものが可能性が高いかも。 そして、最大の条件。 ●光に透けて金色に輝くこと(あるいは西日が似合うこと)。 これが、KURO的ゴールデンヒーラーの条件です! 2005年9月14日、ブログ掲載 |
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