現地用語? 「イシス」だとか「カテドラル」といったヒーリング関係の用語や、「クラスター」や「日本式双晶」といった鉱物関係の用語のほかに、実際に石を掘っている人の間で使われている用語があるのをご存じでしょうか。 もちろん一般的な用語ではなく、限られた人の間でしか使われていないと思いますが、さまざまな形態の石を見てきた人たちが使う用語は、なるほどとうなづいてしまうユニークなものが多いです。 「用語」というより、「○○みたいな石」という言い方が、いつの間にか固有名詞化してしまったという感じでしょうか。 たとえば、細い結晶が縦横無尽にくっついた、いわばてんぷらの「かきあげ」のような水晶を「Haystak」。これは、「干し草(の山)」というような意味だそうです。 そして、変な石好き心をくすぐる写真のうような石にも、なかなかすばらしい名前が付けられていました。 その名は、Dr.Hugo。 山を掘り、石を探す仕事は、時に事故を伴います。 骨が折れる大けがをすることもあるでしょう。 そんな時には、骨接ぎ医師のお世話になります。 さて、実在したのかどうかはわかりませんが、Dr.Hugoというお医者さんは、どうやら腕前はイマイチだったらしく、何とか骨がくっついても、元通りきれいにまっすぐというわけにはいかなかったようです。 そこで、一度折れて曲がってくっついたような石に対して、誰言うとなく「まるでDr.Hugoにかかったみたいな石だな!」。 ……ということで「Dr.Hugo」というようになったのだとか。 以前にご紹介したこちらの石も、Dr.Hugoの一種です。 骨が曲がったままくっついちゃうなんて、人間にとっては、ちょっと困ったお医者さんですが、水晶にとってはまさにオドロキ。 硬い水晶が、一度折れていながらくっついているというのはどういうことなんでしょう? 世にはセルフヒールドという水晶もあるくらいですから、折れた水晶はぽろりと落ちてしまうと考えるのが自然でしょう。 しかも折れた後が一か所ではないというのがさらにオドロキです。 最初の写真の石にいたっては、脅威! アップでご覧下さい。 |
折れたのではないのです。 その証拠に、下側の水晶にはちゃんと錐面があります。 両錐(DT)の水晶が変な風にくっつくことはあるかも知れませんが、上側の水晶は、両錐ではなく、折れた感じ。 つまり、この石を強いて言えば、錐面を備えた普通の水晶に、他で折れた水晶を、えいやっと刺してくっつけたような感じです。 いったいどうやってくっついたのか。 くっついたのでなければ、どんな成長をしたのか。 恐るべし、Dr.Hugo。 まさに、神業。 ほれぼれします! ちなみにDr.Hugoは「ドクター・ヒューゴ」ではなく、「ドクトル・ウーゴ」と発音します。 発音までもがなかなかイカス! お店やミネラルショーで、折れて曲がってなおもくっついているへんてこ水晶を見かけたら、ぜひとも「ドクトル・ウーゴ!」と叫んで、自然の神業をご堪能下さい。 2005年9月22日、ブログ掲載 |
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