マダガスカル産 タンジェリン・クォーツ
夕暮れ色
石の魅力は値段じゃない……(はず) マダガスカル産のタンジェリンクォーツです。 ブラジル産のオレンジ色のタンジェリンクォーツとくらべると、ちょっとピンクがかっている、やさしい色合いです。 要するに「鉄さび」水晶なのですが、光に透かせば美人度アップ。 微妙な色合いが、秋の夕暮れを連想させます。 表面が磨りガラスっぽく、角がややこすれた感じなので、さらに柔らかで素朴なイメージに。 いわゆる天然コーティングの石であるため、色づいているのは表面だけ。 そのため、酸で処理をしたり、磨いたり、ビーズなどに加工すれば消えてしまいます。 いわば、天然の状態での見える色。天然の状態であることの証でもあります。 大きな石や、珍しい石ももちろん魅力的ではありますが、この石のように、箱にたくさん入れられているような小さくて手軽な石でも、それに劣らず魅力的です。 石が好きになり始めたころ、本に書かれていることや、お店の説明ばかりに目がいってしまい、値段=石の魅力と勘違いしかけていたことがありました。 石をたくさん見ているお店のオーナーにチョイスされた石は、選ばれるにたるクォリティや希少性を備えていて、それが値段に反映されているわけで、「おおっ」と思う石が多いのも確かですが、石の魅力は値段ではなく、人に教えてもらうものでもないと思います。 ……そう言い聞かせていないと、やばいです、私。 |
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