スペイン産 青水晶

青の正体は?






青水晶第1弾!

ブラジルのインディコライト入り水晶、パキスタン・アフガニスタンのアスベスト(クロシドライト)入り水晶(たぶん)を知るよりも前から、たぶん実在する青水晶としては最初に知ったのが、スペインはマラガの青水晶です。

世界で唯一、マラガのAntegueraからOlevraにかけての地域でのみ採れるという石で、出るときはあちこちで見かけるのですが、見かけないときはどこを探してもさっぱり見かけない、気まぐれな石でもあります。

その特徴は、
●灰色がかった鈍い青が多い
●結晶面が発達しない。
●大きな結晶もなく、母岩にへばりついたような状態で産出す

……というものです。
写真の石は、かなり灰色みが強くて、渋い青。
ごちゃごちゃしていますが、そろばん型水晶がややひしゃけたような結晶が見えるので、マラガの青水晶としては、比較的結晶大きくて 形ががはっきりしている方ではないでしょうか。
もうひとつ、青が濃い小さなものももっていますが、そちらは、結晶の形がはっきりしない破片状です。

さて、この水晶は、ギリシャ語で「青い空」を意味する言葉に由来するという、「アエリナイト」という青い鉱物のインクルージョンによって青く見えていると言われています。

少なくとも、私がこの青水晶を知ったときには、そういう説明でした。

アエリナイト? マグネシウムリーベック閃石?

ところが、ごく最近、同じマラガの青水晶に対して「マグネシウムリーベック閃石」による青だと説明しているのを複数箇所でみかけました。
リーベック閃石も青い鉱物で、これが水晶に内包されると青く見えます。
青といっても、一見黒にも見える感じで、光に空かすと確かに青だと解る、インク・ブルーです。

リーベック閃石が繊維状になると青石綿(クロシドライト)とよばれるものになります。
(ホークアイ、ファルコンアイと呼ばれる青いタイガーアイは、クロシドライトに石英がしみこんだものです)
マグネシウムリーベック閃石がどういう鉱物かはまだ知らないのですが、おそらく青い鉱物であると思われます。

マラガの青水晶の色の正体はいったいどっち?
もしかしてアエリナイトと呼ばれていた鉱物が、近年マグネシウムリーベック閃石と呼ばれるようになったのかと化学式を調べてみましたが、違うようです。

以前に紹介したギリシャの緑水晶も、アクチノライトとヘデンベルガイトの二つの説がありましたが、こちらもアエリナイトとマグネシウムリーベック閃石のどちらの説が通説なのかが解りません。

もしかして、新しい研究結果がどこかで出たのでしょうか。
ご存じの方、情報プリーズ!




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