え!? チェンジ? 調べてみようと検索したら、ルースばかりで、原石があまり出てこなかった石。 「もしかして、原石って珍しいのかも?」 なーんて思っていたのですが、もしかしたら、写真に撮りにくいせいかもしれない、こんな石。 カラーチェンジ・フローライトです。産地はフランス。 フランス産のフローライトといえばピンク色と並んで、青いフローライトが有名です。 透明感のある青は、まさしく、青空の青。 「いつかはフランスの青が欲しいぞ!」 と、ねらっていた私の目の前に現れたのが、写真の石でした。 太陽光もしくは蛍光灯の下で見える色は、右上の緑みを帯びた青です。 フランスの青……と思えないような濃い青。 イギリス産やナミビア産のフローライトと比べると、緑がかってはいても「青」です。 こんな色のブルー・フローライトは初めてでした。 ぱっと見は、光に透けるのかしらん? と心配になるような濃い色なのです。 「これできれいに透けるなら、きれいかも」とお店の照明にすかして見た私は、目を疑いました。 「……紫!?」 白熱系のちょっと黄色っぽいライトだったのですが、まさか、紫になるとは! 「ライトの色のせい?」 でも、青(しかも緑っぽい)が紫に。 目が信じられずに、お店の外まで持ち出させていただいて確認しました。 結果、ふつうの状態では緑っぽい濃い青。白熱光のもとでは、紫になりました。 カラーチェンジ・フローライトだ! 「これ、カラーチェンジですね! 原石で、こんなクラスター、初めて見ました!」 石を握りしめてそう言ったところ、お店の人は、 「そう?」 ……お店の人は気がついていなかった……! というわけで、見つけてラッキー! な、逸品であります。 (※お店の人は、ちょっと変わった産地のブルー・フローライトということで仕入れられたそうです) ホクホクと喜んで家に帰り、いざ撮影とカメラを構えて見たところ……。 なんと、さらにカラーチェンジ! 目で見える緑っぽい青が、紫がかった群青色に写る! なぜ!? カラーチェンジのメカニズムって? そもそも、カラーチェンジ・フローライトのカラーチェンジのメカニズムはどうなっているのでしょう? イギリス産の強蛍光フローライトは、日光に当てると角の部分が青く見えます。 これは蛍光といわれて、カラーチェンジとは言われません。 すると、カラーチェンジは強蛍光ではないということでしょうか。 光の波長によって色が変わって見えるというのならば、肉眼とデジカメで全く色が違って見えるのはなぜでしょう? 疑問を解決してくれる資料があらわれないのも困ったものですが、写真が撮れないのも困りもの。 「カラーチェンジとはいいながら、実は蛍光かもしれない」…と、紫外線が少ない(かもしれない)、午前中の早めの時間に撮ってみたりしたのですが、だめでした。 しかたがないので、蛍光灯の下で無理矢理撮影したのが右上の写真、白熱球の電気スタンドの光で撮ったのが左下の写真です。どちらも光量が不足気味で、ピンぼけ気味に写ってしまいました。 ……とまあ、このように、写真を写すのが大変な石なので、WEBでもあまり見かけないのでしょうか? 2005年11月25日、ブログ掲載 |
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