タンザニア産 水晶

面取り失敗?





ごつごつ?

水晶です。かけらじゃなくて、ちゃんと結晶の形をしています。
産地は、ちょっとレアなタンザニア。

何と言いましょうか、切れ味の悪い刃物で無理矢理面取りをした……と言い表すのが、ぴったり来るような水晶です。水晶を刃物で面取り出来るはずもありませんが、結晶の角の部分がぎざぎざ、でこぼこに面取りされているような感じなのです。

もちろん、欠けているわけではありません。こんな風に結晶してしまったらしいのです。

腐食されたのか……とも考えてみたのですが、腐食されたのなら、錐面の平らなところに、▽が出てもいいはずだし、出ていなくても錐面にもなんらかの影響が出るはずだと思うのですが、そんな様子はありません。

右と左と、ちょっとズレ

いろいろな方に聞いてみたら、ボリビアで産出するアメトリンの結晶に似ている…とのこと。
アメトリンは、ご存じのように、一つの結晶の中にシトリンとアメシストが混じっているものですが、これはシトリンとアメシストの貫入双晶、つまり、見た目は一つの結晶に見えているのに、実は二つの結晶が互いに食い込むように混ざり合って一つに結晶しているというものらしいのです。

貫入双晶には右水晶と右水晶のように、同じ向きの水晶がまざったドフィーネ式双晶と、右と左、違う向きの結晶が混ざり合ったブラジル式双晶があります。
(※水晶は、酸素と珪素がらせんを描くように結晶します。「向き」というのは、結晶のらせんが右回転か左回転かということです。ただし、右水晶の場合は結晶は左回転というように、名前とは逆だそうです)
アメトリンの場合は、ブラジル式双晶だそうです。
なかなか原石の状態で見かけることがないので、ぴんと来ませんが、たしかにアメトリンの原石は結晶面がはっきりしていなくて、写真の石のようにごつごつ、ガビガビしています。

写真のタンザニア水晶がブラジル式双晶かどうかはわかりませんが、実は二つの結晶である水晶のつなぎ目が、何らかの理由でちょっとずれて、それが角の部分に現れて、こんな風に「面取り」になってしまったのではないかという話もお聞きしました。

ところで、「面取り」ではないタンザニア水晶も見たことがあるのですが、錐面や柱面に、成長の痕跡ではなさそうな斜めにこすれたような線を持つ水晶がありました。
もしかしたら、産地として水晶が結晶するときに、ほかにはない力が加わっているのかもしれません。

2005年11月30日、ブログ掲載
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