アーカンソー産 エンジェルブレッシング・クォーツ

新説!





ふわっと白いその正体は?

エンジェル・ブレッシングと呼ばれるアメリカはアーカンソー州産の水晶があります。

羽毛のような、あるいはあたかも天使が息を吹きかけたような、繊細な印象の白い濁りを持つ水晶で、普通の形状の結晶と、先端が無数の細い結晶に分かれて、まるで「剣山」のようになっている2つのタイプがあります。
この白い濁りは、チタンガスであると言われていますが、ガスが内包されるというのは変だし、そもそもチタンがガスになるのかどうかわかりません。

しかし、確かめる術もなく、他に資料もなかったので、「チタンガスなんだって」というところで
「?」マークを残したまま、足踏みせざるを得ませんでした。

形状は別原因

ところが!
このたび2005年池袋のショーで新たな手がかりを得たので、ご紹介します。
写真は、すでに紹介しているのと同じ石で、後者の「剣山」タイプの結晶です。
普通の形状のタイプでは、比較的白い濁りが淡めであるのに対し、剣山タイプでは、濁りが濃いめであること、他ではこのタイプの水晶をみかけないことから、「チタンガスが濃くなると、剣山のような結晶になるのだろう」……と、考えていました。
熱水の中で成長する水晶に、ガスが濃いというのも変だとは思っていました。

ところが。このたびまったく透明なのに、先端が剣山状になった水晶を発見。
同じ産地の水晶が多かれ少なかれ同じ特徴を示していたことから、剣山状になったのは偶然ではなく、しかも、エンジェル・ブレッシングを見て想像したように「チタンガス」によるものではないことがわかります。
今回見つけた水晶もアーカンソー産でしたが、エンジェル・ブレッシングの特徴である白い濁りはまったくありません。

この「剣山」は何故……? と聞いてみると、水晶の先端が何か軟らかい層に刺さる感じになって、このような形状になったのだろうということでした。
実際に透明・剣山状の水晶を採掘されたのだそうですから、これは確かな情報です。

チタンガスか、アラゴナイトか

この新たな情報に驚き、「エンジェル・ブレッシングと言われている水晶があって……」と説明し、写真の石の実物を実際見ていただいたところ、「この石なら知ってる」。
そして、教えていただいたのが、この白い濁りが「アラゴナイト」であるという、新しい情報です。

「Gaseous Aragonite」は、アラゴナイトがガスになって入っているのではなく、アラゴナイトがガス状に内包されているという意味です。
スミソニアン博物館の人に見てもらったのだということですから、かなり、信憑性が高いのではないでしょうか。
チタンがガスになって入っているよりも、あり得そうです。
まあ、アラゴナイトが、ガス状に見えるくらい細く細かくなるのかと考えると不思議ですが。

それよりも、アラゴナイト説が正しいとしたら、どうしてチタンガス……なんて話になったのでしょう? 綴りは全く似ていないんですけど。
違う情報をお持ちの方がおられましたら、ぜひ教えて下さい!

2005年12月22日、ブログ掲載

写真および文章の無断転載・転用はご遠慮下さい。推測・個人的意見が混じっています。


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