ネパール産 緑泥付き黒水晶

The Winter Solstice




光と闇と

冬至は、ご存じ(北半球で)太陽の高度が最も低く、昼の時間が短い日。
すなわち、夜が長い日。
この日、太陽の力は最も弱くなる時であり、同時に太陽の力が「減少」から「増大」と転じる時でもあります。
日本では冬至は、一陽来復(いちようらいふく)とも言われ、陰が極まって再び陽が帰ってくる日であり、この日を境にして運気が高まってくると考えられました。

また、古代中国では、冬至の月を一年の始まりとし、古代ローマでは、冬至を太陽が復活する日として、盛大な冬至祭が行われました。
この冬至祭がクリスマスのもとになったとも考えられているそうです。

ところで、現代の私たちは、祭といえば、浮かれ騒ぐ楽しいイベントというイメージがありますが、それは、祭の半分でしかありません。
祭の本来の姿は、厳粛に慎んで行う神事と、一転してそれが解放されるいわゆる「お祭り騒ぎ」がセットになったものなのです。
あたかも、寒く厳しい冬を経て、花が群れ咲く春を迎えるように。長い夜の冬至を経て、太陽が新たな力を得ていくように。
冬至の意味合いは「死の中の生」であるのかも知れません。

黒きヒマラヤ

なにやら深刻な話から始めてしまいましたが、「陰が極まり陽に通じる」
……というイメージが浮かんでしまう石が、今回の石。

ガネーシュ・ヒマールの、漆黒。
石の姿をした、夜。


以前にもガネーシュのKURO水晶を紹介したことがありますが、あの石が細い結晶の集まりだったのに対し、これは大ぶりな結晶で、まごうことなき、黒。
全く光に透けない、ど根性の黒なのです。

さらなる驚きは、この石がスモーキーの濃くなったものではないということ。
一般にモリオンと言えば、スモーキーの濃くなったものと同一視され、どこまで黒ければモリオンなのかということについては、明確な規定はありません。

また、濃いスモーキーをモリオンと呼ぶのだとも、モリオンとスモーキーでは、結晶の状態が違うのだとも、いやいや、スモーキーと派別のメカニズムで黒いものをモリオンと呼ぶのだとも言われ、諸説さまざまですが、とにかくこの石は黒いのです。

即ゲット!

ガネーシュ・ヒマールでスモーキーと言えば、ずんぐりして緑泥の付着が少ないタイプの結晶ですが、この水晶は、先細りで緑泥が付着するタイプであることからもスモーキーが濃くなったものではないことがわかります。

この石、裏側は緑泥まぶしのワイルドな表情をしていて、お店の棚では緑泥の付いている方が上になっていました。
「おお、ワイルド」
と、手に取り、その色を見たとたん、思考停止。くるりと回れ右をしてレジに向かいましたとも。
そして、帰宅後、じっくりその黒さを観賞。その原因が内包物であるという結論に達しました。
2005年池袋ショーに持ち込み、複数の石屋さんに見てもらったところ、ガネーシュのクローライトの鉱脈から出た石に間違いないであろうということ、内包されているのは緑泥で、鉄が多く含まれる緑泥がこのように黒くなるのだということがわかりました。

そのせいでしょうか。この石の黒は、深く、濃く、そして温かく感じるのです。




漆黒!

上の写真は、結晶表面の成長線を強調しましたが、色をメインに写すと、この通り。まるで漆塗り〜!

大きさはこんな感じです。ガネーシュとしてはけっこうデカめ。
画面左は、わずかに透けている場所のアップです。ここを見ても、ベースとなっている水晶が、スモーキーではないことがわかります。
池袋会場で石師匠M氏、石好きP氏にさわっていただいたところ、ちょっと毛色の違う、じわじわくる強いパワーがあるそうです。
相変わらず、そちらはさっぱり鈍いですが、これでとてもおとなしい石だと言われたら、そちらの方が驚きかもしれません。





黒い石はこわくない

ところで、黒い石は、見た目がハードなせいか、あるいは、いささか恐め……というか、パワーが強いので手強いとか、強いせいで、不都合なことまで起こってしまうことがあると説明されていることがあるせいか、手にするのをためらう……という話を聞きました。
そこでひとこと。

黒い石は平気です!

我が家には、ブラジル、カザフスタン、アフガニスタン、イタリア、ロシア、ポーランド、日本、中国、ネパールのモリオン(濃いスモーキー含む)とアーカンソーの人工モリオン、さらにオブシディアンまでがいますが、何かがおこったということはありません。
いずれもかわいい我が家の石たちです。

2005年12月24日、25日、ブログ掲載
写真および文章の無断転載・転用はご遠慮下さい。推測・個人的意見が混じっています。


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