インド産 レッド・スケルタル

光に透かせば




個人的分類

インド産の「エレスチャル」です。
エレスチャルというのは、どうやら、不定形に近い複雑な形をした水晶や層状に結晶した水晶を広く指す言葉であるようで、主なところでは、ブラジル・インド・メキシコ・マダガスカル・南アフリカなどで産出します。

層状に結晶するものを含めれば、ナミビアのブランドバーグ・アメシストや、ハーキマー・ダイヤモンドでもエレスチャルと呼べる水晶が産出します。
あ、最近ではネパール産ヒマラヤ水晶や中国産水晶にも、エレスチャルと呼べるものが出てますね。

さて、写真の水晶は多分、写真を見ただけではなにがどうなっているのか、わからないと思います。
実際、かなりへんてこりんな結晶のしかたをしています。
色は黒(もしかしたら黒に近い紫)に、鉄の赤が混じり込んだ、インドのエレスチャルらしい、ちょっとグロデスクめな色合い。
そんな色合いの水晶の約半分が、六角形の角の部分だけ結晶しているのです。上の写真右下、または下(↓)の写真が、結晶の先端部分を上から見たもので、もののみごとに「*」状になっています。



長老改め、「あわてん坊」

なぜ、こんなへんてこりんな結晶になったのかというと、エレスチャルの結晶のしかたにわけがあります。
エレスチャルは、他の水晶に比べてゆっくり結晶したとか、中へ中へと結晶したとか説明されていますが
、真相は、おそらく透明で形の整った水晶よりも早く、あわてて結晶した……というのが正しいです。

結晶のもととなる成分が豊富な熱水の中で急激に成長したため、いろんな不純物を中に取り込み、
じっくりきれいに成長する間もなく、成長できるところからどんどん成長してしまったあわてん坊さんなのです。

光に透かせば……!

そうやって急激に成長すると、結晶のまわりは他よりも珪酸分、つまり水晶の材料が少なくなります。
その中で、結晶の角に当たる部分は、平らな部分よりも突きだしていて、より珪酸分の多いところに近くなります。
そのため、角の部分で結晶化が進み、結果として平らな部分を取り残したまま、角の部分だけが結晶した、へんてこりんエレスチャルになったのだと考えられています。

これはもう、エレスチャルと言うよりもスケルタルと呼びたいです。
スケルタルとは、「骸骨の(骨格の)」という意味ですから、まさにぴったり。

さて、この水晶に光をあててみると……。

るで血が通っているよう。何ともはや、不気味に美しい……。
エレスチャルは「天使の贈り物」だとか、天使的なイメージがあるとか言われますが、私にはあまりそうは思えないです。


2006年12月26日、ブログ掲載
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