パール産 クローライト入り水晶

陰と陽、対立もしくは融合




先端は一つ

ガネーシュ・ヒマール産水晶です。
根本はひとつで先端が分岐している水晶をクリスタル用語でタントリックツインだとか、ソウルメイトツインだとか言うようですが、この水晶は、逆。
くっついてひとまとまりになっていますが、何本かの先細りの結晶が、先端で一つに溶け合っているように見えます。

そして、基部先端四分の一ほどを除いて、ぎっしりクローライトが内包された、ヒマラヤン・グリーン。
先端のクローライト部分と透明部分の境目は、美しいガーデン状になっています。

むしろこれはイン・ヤン。……と言うよりも陰と陽。
イン・ヤンは内部が透明な部分と白く濁っている部分に分かれている水晶であるとされていることが多いようですが、本来は、対照的な二つの要素が同居している水晶を指すようです。

透明な部分と白く濁った部分を持つのはそのひとつで、以前にご紹介したクローライトと透明な部分にはっきり分かれたヒマラヤ水晶も、イン・ヤンであると言えます。

対立する要素が一つに

2005年の池袋ショーでは、二つくっついた結晶のうち、片方が錐面が1点で交わった「陽」、もう片方が、先端がマイナスドライバーのようになった「陰」というイン・ヤンを見せていただきました。
さらに興味深いことに、この二つの水晶には、それぞれ同じように内包物がガーデンを形成しているのですが、その内包物が、「陽」の方は茶色く、「陰」の方は緑色なのです。
見せてくれた方は、陽の方は酸化して茶色く、陰の方は還元して緑色なのだとおっしゃっていました。

私は、イン・ヤンとは最初に挙げたような白と透明の結晶だと思いこんでいたので、このような陰陽の取り合わせは目から鱗でした。

ならば、写真の水晶も、鋭い形とワイルドなクローライトに対し、女性的な優しさを備えるガーデンという相反する表情が同居する「イン・ヤン」と言っても良いのかもしれません。

ネパールのヒマラヤ水晶→ワイルド→男性的と思いがちですが、ふとしたところに、繊細な美しさが隠れています


2006年1月18日、ブログ掲載
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