インド産 グリーン・アポフィライト

春の薄靄





あこがれの緑

インド産のグリーンアポフィライトです。
きれいだなー、欲しいなーと思ってはいても、なかなか手の届く価格帯まで下りてきてくれなかったのですが、ミネラルショーで、小さなヤツを無事ゲット。
全体で3センチくらいしかないので、高い石でも手頃なお値段でした。

しかし、じっくり選んだので、小さいとはいえ、大きな石の美しさには負けません!(……のはず)
暗緑色の母岩の上に、白い沸石が付き、その上に放射状にアポフィライトがくっついています。
ちょんちょんとカットしたらしき石の端っこにかろうじてくっついているような、絶妙のバランスのおかげで、結晶の形はきれいに見えますが、よくぞこんな状態で採取したものだと感心します。
また、アポフィライトらしく水平にクラックが入っているところがあるので、いつ何時そこからパキッっといってしまわないかと、ちょっとどきどき。

そういえば、透明なアポフィライトは、もっと太さのある結晶があるのに、透明なタイプのグリーンアポフィライトでは、大型の結晶は見かけません。
(半透明で、四角い感じの結晶では大きいのがありますが)
透明タイプくらい大きくて透明なグリーンのがあったら、さぞかし壮観でしょうに……。

ラベルに異変あり?

さて、今回ちょっと調べたことがあります。写真をよーくご覧下さい。
産地がPune, Maharashtra, Indiaになっています。
同じような石をWEBショップなどで見ると、おそらくPoona, India になっているところが多いかと思います。
この石ではありませんが、インドのお店で石を買い、産地を聞いたときもPoonaと書いてもらいました。

では何故にPuneか。
どうやら、カルカッタからコルカタに変更されたように、Poona(プーナ)もPune(プーネ)に変更されたようなのです。
このほかにも、有名なところではボンベイがムンバイにマドラスがチェンマイに変更されています。
これは、インドが長らくイギリスの植民地であったため、イギリス式の発音が一般的になってしまっていたものを、純粋なベンガル語発音・表記に戻そうという運動が広まっているためだそうです。

何とややこしい……と思ってしまいますが、何と日本でも同じことが起こっています。
俗に言う「平成の市町村大合併」によって、たとえば、「岐阜県恵那郡蛭川村田原」。
かの国産黒水晶の産地は、「岐阜県中津川市蛭川」になっています。

別に古い表記でも変わりがないかと思いますが、スギライト(杉石)の産地は、愛媛県越智郡岩城村ですが、たいてい、「当時の」ということで旧地名であることが強調されています。

いったい、こういうラベルは、どういうタイミングで移り変わっていくのでしょうねえ……。


2006年1月22日、ブログ掲載
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