産地不明 レピドライト

幾重にも重なる色




剥がれるのは怖いけど

レピドライトです。
和名ではリチア(リシア)雲母。リチウムを含むために、紫ともピンクともつかないきれいな色合いになっています。
そういえば、水晶にリチウムが内包されたリチウム・クォーツも、紫ピンクの、何とも言えない色合いをしています。

この石は、はじめて行った池袋ショーで買ったもの。
おそらく産地はブラジルかウルグアイ(買ったお店がウルグアイのブースだったので)。
雲母と言えば、別名を「千枚はがし」と言うほど、薄くぺりぺりと剥がれるのが特徴で、それが恐くて買えずにいたのですが、この断面の透け具合に、がまんできずに「下さい……」。

平たい面から見ると、紫っぽい銀色に光を反射するだけですが、断面を見ると、ご覧の通りの花のようなピンク。
美しい……!
最初のうちは、剥がれもせずにいてくれたのですが、最近は、ちょっとしたことでぺりっとくるので要注意です。
写真の石のような、いかにも雲母らしい形状のものもあれば、球状にモコモコと結晶したもの、粒が固まったような感じで、ハートなどに磨かれるものもあります。

2005年の池袋ショーでは、1ミリほどの薄さに剥がした薄板状レピドライトを使ったアクセサリーが売られていて、あまりの恐ろしさに目が点になりました。
いくら美しくても、あれは、ちょっとしたショックで折れます!
誰が買うんだ、ああいうもの!

さて、今回の写真は、ミネラルタックで固定しようものなら、あっけなく剥がれてしまうこの石のために、流木の切り株を用意。そっとのせて撮影しました。
堅くてシャープな石の質感と、風にさらされた流木の質感は相性がいいようです。

2006年2月6日、ブログ掲載

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