籠の底から 水晶の丸玉です。 インド産ヒマラヤ水晶を磨いたものだそうです。 丸玉がいくつも入った籠を見つけたときは、「ヒマラヤ水晶の丸玉か〜」と、産地に惹かれていましたが、その中で一瞬輝いた虹の鮮やかさに、産地のことは忘れてしまいました。 なんだか、やたらに派手な虹だったぞ、と籠をひっくり返すようにして探し出した丸玉は、クラックだらけで(虹が出るのだから当たり前ですが)、クラックに泥が入り込んでいるようなところもあって、おまけに、よく言えば手磨きの味、悪く言えばへたくそにゆがんでいて、丸玉……というには、かなりラフな感じの石でした。 3か所くらい貫入もあったりしますが、それが見どころにならずに、アラに見えてしまう、見た目に損をしているヤツなのです。 気前よく虹 しかし、あんなこんなマイナス点を補ってあまりあるのが、この虹。 真ん中あたりに思い切りよく入ったクラックに、バシッと派手な虹が出るのです。 その虹が、石の丸みのレンズ効果によって拡大され、籠の底から、強烈にアピールしていたのでした。 この虹に負けて家に連れ帰ってきたのですが、この石ほど虹を撮りやすい石を、私は知りません。 虹は光の反射で現れるので、写真を撮るには、虹が写るか、白く反射するかの瀬戸際で苦労することが多いのです。 ところがこの石は、いつでもばっちり。虹を出し惜しみしないで輝きます。 形のラフさも手伝って、素朴で気のいい明るい石……、そんなイメージがあります。 2006年2月20日、ブログ掲載 |
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