紫の陰のデリケートな緑 冬と春では光が違います。写真を撮っていると、その違いは明らか。 冬の低くて黄色い陽射しが、軽く透明になり、石の色が冴えて来ます。 こういう時期に撮りたくなるのが、デリケートな緑の石です。 そういえば、2006年のツーソンものの戦利品の共通点は、「緑&青」だったかも。 ……というわけで、ツーソンもの戦利品、第一弾! ブラジル産の「グリーン・アメシスト」です。加熱処理されているものです。 普通、アメシストを加熱すると黄色くなります。 (産地によっては色が消えて、黄色くならないものもあるそうです) ところが、ブラジルのモンテズーマ鉱山のアメシストは、650度で加熱すると、黄色くなる代わりにご覧のようなペパーミント・グリーンになるのです。 美しい色なので、「グリーン・アメシスト」や「プラシオライト」の名前で宝飾品にされることが多く、名前は知っていても、実物は透明感に乏しい、小さなタンブルしか見たことがありませんでした。 それが、このたび目の前に! ぎっしり結晶したクラスターを丹念に分離させたものらしく、全体これ剥離痕ですが、色合いと透明感は十分! ロシアの黄緑シトリンとは、まったく違った色合いです。 やはり聞くのと見るのでは大違い。 お店の方にも確認しましたが、緑になっているからには、もちろん加熱処理されています。 原石の無処理もの好きの私ですが、処理に理由があって、それが明らかにされていれば、問題はないと思っています。 でも……。加熱する前の色も、見てみたいものです。 他のアメシストと比べて、色が違うんでしょうか? ※モンテズーマとしましたが、産地はモンテズーマではないかもしれません……。 2006年3月10日、ブログ掲載 |
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