ヒマラヤ水晶が平たくなると 六角柱のボディに、とんがりヘッドが水晶の基本スタイルですが、ネパール産の水晶は、ちょっとばかり違います。 断面が六角形で……という鉱物学的な基本はそのままですが、柱面から錐面(先端の斜めの面)までがなだらかに細くなっていく先細りの結晶が多いのです。 ですから、普通の水晶ではおなじみの形も、ネパールのヒマラヤ水晶では、ちょっと風変わりな感じになります。たとえば、先細り水晶が両方にとんがりを持つ両錐(DT)になるとこんな感じ。 そして、全体的に平たく、先端も平らなタビー(タビュラー)が先細りになると、今回の写真のような感じになるわけです。先端に向かって、幅も厚みも小さくなっていきます。 ちょっと毛色が違うんだなあ 「なーるほど。先細り結晶がタビーになると、こんな感じか……」と感心しつつ、この結晶には首をかしげてしまいました。 先細りというネパール・ヒマラヤ水晶でおなじみの形。 さほどはっきりとはしていないものの、びっしりと刻まれた成長線。 ……なのに、あまり、ガネーシュ・ヒマールっぽくない。 その最大の原因は、色。 緑泥などのインクルージョンは一切なく、青白い……というか、ややグレイがかってさえいるような 色みのない根本の白と先端の透明感。 ガネーシュ・ヒマール産には、もちろん透明なものがありますが、それとは明らかに毛色の違う透明感なのです。 買ったお店が他にブラジル産やアーカンソー産などの他の産地の水晶を扱っていたら、「混ざり込んだのでは……?」と疑ったかもしれません。 さらに、エッジも鋭く、柱面と錐面の境目も、先細りの結晶にしてははっきりしています。 もしかして!? 「こういうタイプも出るんだなあ……」と、漠然と考えていたのですが、その後アンナプルナ2号を手に入れ、アンナプルナの水晶がガネーシュ産に混ざっているかも知れないという話を聞いて疑問がむくりと頭をもたげました。 このグレイっぽく感じる白さは、アンナプルナ1号に通じるもの。 エッジの鋭さもやや似通っています。 何より、白さと透明感はガネーシュと言うより……アンナプルナ。 もしかして。 もしかしたら。 どっちでもうれしいけど、アンナプルナだったら面白いかも……。 ちょっと毛色の違うヒマラヤ水晶を前に、想像をふくらませています。 2006年3月27日、ブログ掲載 |
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