ルチル改め角閃石またはドラバイト ガネーシュ産水晶です。2センチくらいのおちびです。 量り売りだったので、たしか200円ほど(150円だったかも)。量り売り万歳! ありがとう! 針状結晶が根本の方にたっぷり入っています。 今までは、「ルチル」といっていましたが、色々調べてみたところ、どうやらルチルではなさそうです。 金属光沢も見られず、確かにルチルと言うよりは、色が枯れススキっぽい。 (あだ名というほどではありませんが、「枯れススキ入り」と呼んでます) 国産の山梨県塩山市竹森の水晶に「ススキ入り」とよばれる針状のインクルージョンを持つ水晶があり、見た感じがかなり似ています。 この竹森水晶のインクルージョンが、苦土電気石つまりドラバイトだというのです。 さて、写真のガネーシュ産の「枯れススキ」はどうでしょう? 仮にドラバイトだというのならば、ドラバイトが産出していなければなりません。 さて……。たしかにドラバイトは出ています。 しかし、ドラバイトといえば、ガネーシュヒマールからはやや離れたジャジャルコット産なんですよねえ……。 |
ショールは出ているけれど? アンナプルナ産とガネーシュヒマール産の水晶が混ざっていたという話は聞いたことがありますが、ジャジャルコット産のものがまざるのはちょっと難しそう……。 うーむと悩んでいたら、参考になりそうな石がありました! こちらの石に、ショールが付着・内包されているのです。 ショールといえば、おなじみの黒いトルマリン。大きな結晶になると、ドラバイトとよく似た太くてごつい結晶になります。 似ているのもそのはず。どちらも鉄とマグネシウムを含んでいて、鉄よりもマグネシウムが多くなればドラバイト、鉄の方が多ければショールになるというのです。 ショールが出ていて、水晶にくっついているとなれば、ドラバイトが「枯れススキ」になる可能性も大! しかし……、一方で角閃石の可能性も捨てきれません。 「幽霊の正体見たり、枯れ尾花」というわけにはいかないようです。 (2006年4月2日、ブログ掲載) |
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