フックサイト入り? パキスタン産のグリーン・クォーツです。 1センチほどのおちびな石なので、マクロ・コンバージョンレンズをつけてがんばりました。 さてこの石、ご覧の通りのパステル・グリーン。 よ〜く見ると、幾重にもファントムが入っていたりします。 この色合いは、緑泥であるとも、フックサイト(クロム雲母)であるとも言われています。 緑泥であれば、普通見かける深緑にならないことが不思議です。 フックサイトであるとしたら……「フックサイトの内包によって緑色になった石英」……って、アベンチュリンの説明のようではありませんか。 くどいようですが、アベンチュリンは「きらきらラメラメ石」のはず。 ところがこの水晶、色は文句なくきれいですが、どう見てもキラキラしていない。 そういえば、ルビー・イン・ゾイサイトに似た石でルビー・イン・フックサイトというのがありますが、あれもフックサイトと言いながら、キラキラしていなかったような。 もしかして、フックサイトは雲母なのにキラキラしないものなのかと言えば決してそうではなく、雲母らしくキラキラの原石や丸玉を見たことがあります。 不思議です。 密かに注目! さて、この石の産地である「Shigar Valley」というところは、ちょっと面白いところ。 このパステル・グリーン石のほかに、緑泥で「ミルキーなアクアマリン色」になった水晶や、まるで極上のシルバー・ルチル入りに見えるチューブ・インクルージョン・クォーツやクロシドライトによる、ブルー・クォーツが出たりします。 ちょっと注目の産地です。 (2006年4月21日、ブログ掲載) |
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