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影が薄い石 我が家では、比較的初期のガネーシュです。 今思えば、同じように探していても、これぞという石になかなか巡り会えない時期がありました。 それは、入荷する石のグレードが低くなった時期だったのか、たまたま、入荷と店に行った時期が合わないことが続いたのか、それとも、石の好みがはっきりしていなくて、「これ」という石がなんなのか、わからなくなっていたかのいずれか、あるいはこのような状況が重なった時期だったのかもしれません。 とにかく、せっかく石を見に行ったのに「今日は(も)、はずれだったなあ……」ということが続いて、そんな時に買ったこの石も、なんだか、むりやり買ってしまった「妥協の石」という印象があって、他のガネーシュに比べて、影の薄い石でした。 長さは8センチほど。 中に少しと、6面のうち2面に緑泥がついていて、さらに根本には茶色いインクルージョンがあります。 形はあまり整っておらず、曲がりと言うのではないけれど、先端が偏って成長してしまったような、ちょっと変な形。 緑泥付でワイルドな形はガネーシュの魅力ですが、この石は、魅力となるはずの点が「汚れて、バランスが悪い」と見えてしまう、損をしている石でした。 買った本人がそんな印象を持っていたせいでしょうか。 この石は写真写りもイマイチで、ますます印象が薄くなっていったのです。 気がつくの、遅すぎ…… ところが、最近になってふと手にとって、いつになくしげしげと見てみると…… 「あれ、この石インターフェレンスだ」(←今頃気がついている」 「ヘマタイトもついてる」 「緑泥が思ったよりもガーデンっぽい」 ……と、最初に選んだ理由である透明感以外にもいろいろ見えてきました。 これは、私にとって「石との波長が合ってきた」のと同義です。 石のあたらしい面が見えれば、写真の撮り方も違ってきます。 気分も新たに撮った写真が今日の一枚。 この石は、珍しく寝かせて撮った方がきれいに写る石でした。 石を見る、石を知る、石に意識を向けることで石との距離が近くなる。 そんなことを考えました。 (2006年5月26日、ブログ掲載) |
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