ピンクでごつごつで「▽」付きで。 インドの蝕像水晶です。 ブログ掲載時に夕凪さんより「ヒマチャルプラデシュ県・クル地区・マニカラン村」産であるとの情報をいただくことができたので、(ありがとうございます)堂々とインド産ヒマラヤ水晶の蝕像トライゴーニック(長!)と言うことができます。 コメントにも書いていただいたように、ほんのりピンク色の正体は鉄。 レムリアンシードの表面がほんのりピンクであるのと同様に、磨りガラスっぽいテクスチャの結晶表面を、鉄が自然コーティングしているために、ほんのりピンク色になっています。 私は、産地を聞くことができなかったのですが、このピンクが決め手になってクル渓谷産であろうと思っていました。 水晶そのものは、うっすらスモーキー……と言うほどの色ではありませんが、クリア水晶と言うには色黒です。長さは11.5センチ、重さは255g。 なんだか、大きさの割に重いような気がするんですけど……。 以前にご紹介したブラジル蝕像水晶も、錐面が比較的残っていますが、ブラジル産のには「▽」が見られません。 しかも溶け方が違います。ブラジル産の方は、まさしくスポンジ。 対してインド産の方は、溶け方がやや規則的…… 強いて言うならソロバン型水晶を積み上げて押しつぶして固めた感じ(笑)。 この溶け方に近いのが、「セプター水晶」として紹介したオーストリア産水晶なのです。 この水晶、ラベルがセプター水晶だったので、首をかしげつつその通りに下のですが、その後、蝕像水晶として扱われていることもわかりました。 オーストリア産水晶を買った石屋さんによると、この手の水晶は、溶けたのではなくセプターだと扱われていることもあるのだそうです。 しかし、「▽」が出ている以上、溶けていると思うんですけれど……。 「トライゴーニックは溶けてできた▽」と教えていただいた石屋さんによると、格子欠陥のある結晶が溶けるとトライゴーニックができると言うのです。 要するにトライゴーニックが現れる水晶の結晶にはある種のクセがあると言うことなのでしょうか。 オーストリア産の水晶に錐面が残っていて「▽」が現れていたら、もっとよくわかるのに……。 鉄さびコーティング そうそう、ミネラルショーでは、たくさんの石好き仲間さんにお会いできるのが楽しみの一つ。 石のパワーがわかる石好きさんに、この水晶を見ていただいたところ、お一人は「海の泡か炭酸みたいにシュワシュワする」、もうお一人は、「胸から頭頂までのチャクラをこじ開けるというか、内部にある卵(のようなもの)を割って何かが出てくる感じ」で、その方にとって「やばい」のだとか……。 ともかく、何か感じる石であることは確かなようです。 個人的にはやはりこの水晶は、溶けてゴツゴツになった水晶だと思います。 溶けていながらなおうっすらピンクに鉄コーティングされているということは……鉄錆どろどろの中で結晶し、溶けた水晶ということになるんでしょうか。 もしかして、マニカラン村にわき出るという温泉も鉄錆色……とか? (2006年6月23日、ブログ掲載) |
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