マダガスカル産 ホワイト・クラスター

微妙で精緻な自然の形




輝きを失って見えるもの

マダガスカルの真っ白クラスターです。
内部は半透明程度の白濁ですが、外側が真っ白不透明な層に覆われています。
白い水晶の層と言うより、質感からして、長石とか他の鉱物によるコーティングのようにも思えます。

水晶の魅力のひとつは、その透明感です。しかし、こうやって不透明な層に覆われてしまうと、結晶の形が際立つ、別のおもしろさが表れてきます。
水晶は六角柱にとんがりヘッドが基本スタイルですが、一つ一つの結晶にいろいろな個性があります。それをイラストに描こうとすると、これが案外難しい。
角度、面の形、バランスなど、微妙なところが少し違うと、単なる記号になってしまって、本物っぽくなりません。

自然界の黄金比率

水晶を描くのは難しい……と自覚したのは、水晶鞄2号を作ったときです。1号にアップリケしたイラストが、あまり本物っぽくなかったので、2号にはもうちょっとリアルな水晶をアップリケしたいと思っていました。
ところが、想像で描くと、ちっとも水晶らしくなりません。
では、写真をトレースしようかと思えば、バランスの良い形のクラスターはほとんどなくて、あっても透明な結晶ではどこがどこやらたどれなくて、とてもとてもトレースできません。

そこで登場したのが、不透明故に結晶の形がよくわかる真っ白クラスター。
全体の形は、ちょっとアンバランスなので、いろいろな角度から写した写真を用意し、このポイント、あのポイント、こっちとあっち……という感じで、あちこちの結晶をトレースし、つなぎ合わせました。

水晶の形はとても微妙で美しい……としみじみ感じさせてくれたのが、このクラスターなのです。

(2006年6月30日、ブログ掲載)
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