パキスタン産 ガーネット付き長石

純白と赤




水晶以外の石に夢中とは!

ただいま現在(2006年7月)、局地的ブーム中のパキスタン&アフガニスタンの石です。
ちょっと悲しいことに水晶については、やや影が薄いのですが、私にあるまじきことに、水晶のことを時に頭の隅に追いやってしまうほど、いろいろ魅力的な石揃い。
今回の石は、個人的ーブームがやってくる前に買ったものですが、今この時期だからこそ、登場させてみたいと思います。

純白の長石に深紅のガーネット付♪

全体でも4センチほど、ガーネットの結晶に至っては大きいものでも3〜4ミリ程度しかありません。
しかし、この美しさの前に、サイズの小ささがなんだというのでしょう!
ガーネットの種類は、スペサルティン。
和名では満礬ざくろ石。満はマンガン、礬はアルミニウムのことなので、マンガンとアルミニウムを含むガーネットです。
何度調べても覚えられないので、機会があるごとに繰り返すことにします。

純白の母岩

ガーネットでは、この丸っこいタイプの結晶が好き。そして意外にも長石が(も)好き。
ムーンストーンが、ラブラドライトが……というのではなく(もちろんこれらも好きですが)、シラーが出ていなくても、微妙な透明感と真っ正直な結晶の形の長石も好きなのです。
残念ながらこの石の長石は結晶の形になっていませんが、長石らしい雰囲気の平らな面に、測ったようにスペサルティンをちりばめた美しさ。

実は、黒く見えるほど色が濃いものの、光に透かすと母岩の長石がスペサルティンの中に光を反射させて、まるで燃え上がるような色を導き出してくれました。
うっとり。
これぞ、ガーネットの醍醐味。

パキスタン北部やアフガニスタンには、真っ白な長石やドロマイト、カルサイト(大理石)等を母岩にした色石が多くあり、それらはまるで、真っ白な雪の上にこぼれ落ちた宝石のよう。
写真に撮るには、ハレーションを起こす難しさと隣り合わせではあるものの、「色石ってきれいだよねえ……」としみじみ。
スピネルやガーネット、ラピス・ラズリ、金雲母など、色の付いた石の美しさを堪能しています。

(2006年7月2日、ブログ掲載)
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