ガネーシュヒマール「エリア」 ヒマラヤ水晶です。ガネーシュ・ヒマール産です。 パターン化してきました、この出だし。 でも、そうなんです。そうとしか言いようがない。 さて、ガネーシュヒマールと名付けられた山は複数あって、ひとくちにガネーシュと言っても、山のてっぺんで採取されたわけではもちろんなく、ガネーシュヒマールの山々が座すエリアで採れたという意味であることは、何度も繰り返してきました。 そのため、ガネーシュ・ヒマール産といっても個性はさまざまです。 そんな中で、名前はわからないけれど、かなり狭い範囲で採れた、兄弟石ではないか……と思う石たちがあります。 緑泥がついているとか、どんがりだとか、ヘマタイトがささっているとかちょっとスモーキーだとかいっても、それが兄弟石、つまり同じ鉱山か、それに近い狭い範囲で産出したかどうかはなかなか見分けられませんが、今回の写真の石は、地味なようでいて際立った特徴があります。 写真を見ていただくと、先端の透明、中間のちょっとオレンジ、根本の緑がかったグレイ……の3層に 何となく分かれているのがおわかりいただけるでしょうか。 特徴ある内包物 この、緑がかった色合いは、実は繊維状のインクルージョンです。 溶け消えそうに細い、(たぶん)角閃石と思われるものが内包されています。 ちょっと黒い粒に見えるのはヘマタイト。中間部分のちょっとオレンジで粒子状に見えるのは、この繊維状インクルージョンに何かが付着していることによるものです。 写真の石を買ったときは、ちょっと変わったインクルージョンだな、という程度でしたが、その後何度も似た石を見るようになりました。 そろいもそろって先細り型。緑がかったグレイの溶け消えそうに細い繊維状のインクルージョン。 丸く小さい薄片状のヘマタイト。先端にいくに従って内包物にオレンジ色の粒子が付着し、先端はクリア。これらの特徴がほとんどそろっているのです。 こうなると、これらの石は、かなり近い場所で採れたと思わざるを得ません。 このタイプの石を持っている方はいませんか? もしかしたら、我が家の石のお隣さんだったかもしれません。 (2006年7月6日、ブログ掲載) |
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