ブラジル産 フラワーアメシスト

光に透ける花のように




平べったくて放射状に

ブラジル産のアメシスト・フラワーです。
普通は、フラワー・アメシストと言うんですけど、外国サイトを見てみたら、「アメシスト・フラワー」の表記の方が圧倒的に多い。
もしかして、「フラワー・アメシスト」は、日本での言い方なんでしょうか。
それともいつの間にか言い方が変わったんでしょうか。

それはさておき、アメシスト・フラワーです。
要は、花のように結晶したアメシストということなので、花っぽく見えればアメシスト・フラワーなんですが、個人的にはこの写真のように結晶が横向きに平べったく放射状に結晶し、花のように見えるものを指して言いたいです。
あくまでも「平べったく結晶した」がポイント。
写真を見ていただければわかるように、本来ならつくつくと結晶するはずの水晶が、母岩に張り付くように横になり、膜のようにうすべったくなっています。

産地はブラジル南部のリオグランデ ド スル。こちらのカルサイトも同じ産地です。
どうやらこの場所は、灰緑色のセラドナイトが産出するらしく、ネットショップなどで見かける「フラワーアメシスト」には、緑色の母岩が付着しているものが多くあります。
中には母岩の緑色のために、アメシストの色が見えにくいものもちらほら。
その点、写真の石は、きれいさっぱり母岩が剥がれているので、色がきれいに見えます。




花になるのも大変?

薄っぺらくても放射状になっていなかったり、同じ産地でもうすべったくなっていなかったりと、なかなか「アメシスト・フラワー」らしい石になるのは大変なようです。
ところで、アメシスト・フラワー(フラワー・アメシスト)について調べていくと、世界で唯一ブラジルの一部(リオグランデ・ド・スル)でしか産出しない……という説明にぶつかります。
確かに、他では見かけないので、私もちょっと前まではそうなのだろうと思っていました。

ところが2006年新宿ショーで、インド産の「アメシスト・フラワー」を発見。
まさしく「そのもの」でした。……というわけで、「世界で唯一」の産地ではないかもしれません。
しかし、なぜ、こんな変な結晶になったのか……その不思議は健在です。

(2006年7月7日、ブログ掲載)
写真および文章の無断転載・転用はご遠慮下さい。推測・個人的意見が混じっています。


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