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いいかげん、耳にタコを通り過ぎているかもしれませんが、私は原石派です。 自然が作り出した結晶の形が良いのです。 とはいえ、ポリッシュも買うし、丸玉だってエッグだって持っています。 それでも、ポリッシュならばもとの形に忠実なもの、エッグや丸玉は、磨いた方がきれいだったり、元の石が結晶の形を持たないもの……と、ある程度こだわりというか、自分の基準を持っているつもりです。 そんな中で、根拠はないけれど何故かこだわって集めている石がこれ。 フローライトの劈開割り八面体です。 「劈開割り八面体」という用語はありませんが、天然の状態の形ではなく、フローライトの劈開(一定の方向に割れやすい性質)を利用して作った八面体なので、こう呼んでいます。 聞くところによると、熟練の職人さんがいて、ハンマーでぱりんぱりんと割って作っているのだそうです。はたして、辺の長さが1センチほどの小さい八面体も手作業で作っているのでしょうか。 この劈開割り八面体は、形もかわいいし色も美しいのが多くて人気です。 何を隠そう、初めて買った石は、確か紫色のフローライト八面体でした。 そして時は巡り、手元にはいくつかフローライトの八面体がありますが、最初に買った一つを覗いて、すべて「パイライト入り」という共通点があります。 そうです。何故かこだわって集めているのが、「パイライト入りフローライト八面体」。 理由はありませんが、何か基準を設けておかないと、際限なくころころ増えそうで……。 それともちろん、パイライト入りが美しいから。 フローライトは、水晶にはないみずみずしい美しさがあります。 その中に内補されたパイライトの金色の粒は、まるで石の中に浮かぶ星くずのよう。 永遠に浮かび続ける浮遊感とでもいいましょうか。 そこには小さな宇宙があるように思えるのです。 (2006年7月30日、ブログ掲載) |
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