透明度で2号 メキシコ産のダンビュライト2号です。 長さは約3.5センチほど。さほど大きくなく、一部結晶がえぐれたようになっていて、先端もちょっと面の形がアンバランスですが、透明感は抜群。 以前に紹介したダンビュライト1号が、根本の方が霧状に白く濁っていたのに対し、こちらは根本までクリア。形の1号、透明度の2号ってかんじでしょうか。 さて、この2号、透明度の他に見どころがもう一つ。 錐面をよーく見ると、なにやらぽつぽつ穴のようなものが。 さらに拡大してみると、写真の左上に載せたような、規則正しい四角い穴であることがわかりました。 たとえば、パイライトのような四角い鉱物がくっついていたのがはずれた痕のようでもあります。 しかし、もしそうだとすれば、これだけ痕があるのですから、ひとつくらい、はずれずに残っていても良さそうです。 もしかして、触像? 他の鉱物の痕跡ではないとすると……もう一つ、考えられるのは蝕像。 水晶が軽く溶かされると錐面に凹状の「▽」が現れるように、ダンビュライトでは「□」ではないかと思うのです。鉱物が溶かされると、その鉱物に特有の模様(表情)が現れるといいますから、ダンビュライトの場合は四角と言うこともあり得ます。 ちなみにアクアマリンの柱面に浮き出していた六角形も、蝕像だそうです。 そう考えると、このダンビュライト2号、全体的にちょっと角が丸くてなめらかなような……。 これが蝕像なら、ダンビュライト版トライゴーニックということになるのですが。 (※三角形ではないので、名前の意味は違ってしまいますけど) 2006年9月9日、ブログ掲載 |
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