写真および文章の無断転載・転用はご遠慮下さい。推測・個人的意見が混じっています。

産地不明 ヘッソナイトタンブル

……食べたい




食べたくなった

実家と電話をしていました。田舎なので、話題はもっぱら山や畑の話。(……と犬)
そこで、ふと思い出しました。そうか、そろそろアレの季節じゃないか。
思い出したら食べたくなってきました。
食べたくても、こちらではまず手に入らない……アレ。

柿が食べたい!

柿のシーズンには早いじゃないか、柿なんてスーパーマーケットで売ってるじゃないか、そんなことを言われそうですが、違うのです。
私が食べたいのは、スーパーマーケットで売っている、固い柿じゃないんです。
私が食べたいのは、熟柿。
平柿と呼んでいる品種で、ゼリーのように軟らかく熟したものを食べます。
軟らかいので、市場に出回るのはまず無理。
ちょっと傷でも付いていようものなら、次の日にはもうそこから腐る……というか、「酢」になるデリケートさです。

一甘さ一番


それと引き替えるように、そのおいしさは抜群!
個人的に言えば、これよりも甘い果物はないんじゃないかと思います。
赤……オレンジ色……言うなれば、夕焼けの最も赤いところを丸く形にしたような輝く色。
ひとつ丸ごときれいに皮をむいて、しゃれた器に盛れば、それだけできらびやかな一品になります。

しかし、何と言っても最高なのは、とりたてにかぶりつくこと。
出荷するために育てているわけではない平柿の木は、自由奔放に高く伸び、とても手が届くものではありません。
そこで、2メートル以上はあろうかという竹の先に小さな網を付けた柿とり竿を振りまわし、遙かな高みの柿をもぎ取るのです。
失敗すれば落下。運が悪ければその衝撃でつぶれてしまいます。
せっかく採っても、手元に引き寄せてみたら、下から見えなかった半分が、烏にかじられていたりもします。
それでも、真っ赤に熟して、ぱつんぱつんにはりつめた柿にかぶりつくと、もう、それは至福の甘さ。
誰が何と言おうと、この柿がある限り、秋にはダイエットできません。(きっぱり)

完熟までにはちょっと早い、まだかための実を送ってもらって追熟させることもできるんですが、それだと甘さがちょっと足りないのです。

ああ……柿が食べたいッ!

夕焼け色の石。

にわかに目覚めた食欲をなだめるべく、あの柿の色をした石はないものかと首をひねって取り出したのが今回の石。
タンブルになっているのが逆に珍しいんじゃないかと思う、ヘッソナイト(ガーネット)です。

ヘッソナイトはグロッシュラー(灰ばん柘榴石)の一種で、オレンジ〜赤の透明感のある石です。
赤みの強いものはシナモン・ストーンとも呼ばれるそうです。

宝石質と言うにはほど遠い、クラックだらけのタンブルですが、逆にそのクラックが光を反射して、キラキラです。
デジカメの苦手なオレンジでもあるので、油断するとべったりオレンジ色になったり、中に火が燃えてるんじゃないかというように発光して写っていたりします。
それでもなんとか写した、夕焼け色。
甘みたっぷり、熟柿の色。
ああ、食べたい……。

2006年9月20日、ブログ掲載


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