写真および文章の無断転載・転用はご遠慮下さい。推測・個人的意見が混じっています。

アメリカ・ミシガン産 スペキュラー・ヘマタイト

鏡ときらら




キラキラ・ラメラメ

キラキラ・ラメラメ度ランキングというものがあれば、我が家の石の中では間違いなくトップクラスに躍り出るであろう石。
ヘマタイトです。

そのキラキラ具合はまるで銀河。
その正体は、ヘマタイトです。
どうやら、ヘマタイトの薄片が表面にちりばめられた状態になっているらしく、それが光を反射して、キラキラと輝くのです。

「どうやら」と言っているのは、この石が天然未加工の状態ではなくて、表面が樹脂でコーティングされているからです。おそらく、コーティングなしでは、キラキラの薄片がボロボロと剥がれ落ちてしまうのだと思われます。

ところで、このヘマタイト「スペキュラー・ヘマタイト」として買ったのですが、検索していくと、どうもおかしいのです。
「スペキュラー・ヘマタイト」で画像検索すると、写真と同じタイプの石がヒットします。
それはそれでおかしくないのですが……。

「specular」とは「鏡のような」という意味。日本語にすれば「鏡鉄鉱」です。
そこで、「鏡鉄鉱」で検索すると……、ヘマタイトはヘマタイトでも、いわゆる「アイアン・ローズ」と呼ばれるタイプの、金属の薄板ような、平らな部分が大きいタイプのヘマタイトが出てくるのです。

一方、写真のようなキラキラ・ヘマタイトは「雲母鉄鉱」と呼ばれている様子。
英語では「Micaceous Hematite」です。
写真の石は、鏡と言うよりは雲母のキラキラに近いので、そうだと言われればそんなような。

いったい、どっちだ!?

……と調べていくと
「鏡鉄鉱とは、薄片状で光沢の強いヘマタイトのこと」と言う説明がありました。
アイアンローズ・タイプもよく見れば花びらのように薄い薄片が重なった構造です。
写真の石も樹脂のおかげでよく見えませんが、小さな小さなラメ状薄片のはずです。

また別の説明では、
「とくに光沢のいちじるしいものは鏡鉄鉱. (specularite)」
「結晶が 薄片の集合状をなすものは雲母鉄鉱(micaceous hematite)」
だというのです。
やはり、写真の石は「雲母鉄鉱」だとした方が良さそうです。
雲母は「きらら」ともよばれていたそうですから、このキラキラぐあいにも似合いの名前ではないでしょうか。

それにしても……なぜ、このキラキラがスペキュラー(鏡のような)という名前になっちゃったのでしょう。今度はそっちがちょっと不思議だったりします。

2006年9月23日、ブログ掲載


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