ナミビア産 ハーレクイン・クォーツ

水晶とロマンス




 ブランドバーグで通じるようになりました。

ナミビアはブランドバーグ産の水晶です。
ブランドバーグ産の水晶は、けっこう有名になってしまって、「ブランドバーグ産の、長柱状で透明感が高くて、エッジがぴしっとしたスモーキーまたはアメシスト」がひとこと「ブランドバーグ水晶」で通じるようになりました。(もしかして、私の周囲だけでしょうか?)

上に挙げたような条件を備えた水晶は、「ブランドバーグ」と呼ばれますが、その中でレピドクロサイトが派手に入った水晶は、「ハーレクイン水晶」とか「ファイア・クォーツ」と呼ばれることがあります。

写真の水晶は、「ハーレクイン水晶」という表示で売られていました。
個人的には、マダガスカル産のレピドクロサイト入り水晶のように、たっぷりとレピドクロサイトが内包されたものをファイア・クォーツ、今回の写真のように、やや少なめでレピドクロサイトの結晶ひとつひとつがはっきりと見えるものをハーレクインと呼びたいです。

さて「ハーレクイン」という名前で連想するのが、「ハーレクイン・ロマンス」
ハッピーエンドが特徴の海外ロマンス小説です。

実は、インコなどの羽根色の名前として「ハーレクイン」というのがあり、これは「まだら」の意味であると聞いていました。
そのため、水晶の「ハーレクイン」も「まだら水晶」の意味であろうと思っていたのですが、頭に浮かぶのは「ハーレクイン・ロマンス」。
読んだことはないのですけれど、この「ロマンス」のおかげで、なにやら水晶まで「ロマンス」なイメージを帯びてきそうな気配です。

 
水晶はハッピーエンド・ロマンスか

「ロマンス」が「まだら」ってどういうこと?
不思議になって「harlequin」を辞書で調べてみてびっくり。
確かに「まだら」という意味もあったのですが、むしろ主たる意味は「道化者」だったのです。
フランス語で言えば「アルルカン」、トランプのジョーカーなどで時々描かれている、赤と黒のダイヤ柄のタイツを身につけた道化師を思い浮かべて頂ければ合っているかと思います。
むしろ「まだら」の意味は、この道化師の服の模様からきているようです。

つまり水晶の「ハーレクイン」は、「ロマンス」ではなく「道化師の服のようなまだら模様のハデハデ水晶」だというわけです。
個人的にファイア・クォーツと区別した、「内包されたレピドクロサイトのひとつひとつがはっきり見える」という条件は、偶然にも的を射ていたと言えます。


では……「ハーレクイン・ロマンス」のハーレクインは?
もしかして「道化師・ロマンス」、本人(主人公)は必死でも、端から見たら笑えるロマンス……という、実はスパイスのきいたネーミングなのでしょうか。
ますます気になって調べてみたら、「ハーレクイン」は、出版社の名前でした。

しかもこの「ハーレクイン社」、今でこそロマンス中心の会社ですが、当初は幅広いジャンルを出版していたのだそうです。
それなら、ハーレクイン(道化者)でも、まあ……いいか。

……というわけで、ハーレクイン水晶は、ちっともロマンスではなかったのでした。

2006年10月11日、ブログ掲載
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