パワーストーンと言えば、ビーズでブレスレットが人気です。
しかし、今でもブレスレット以外の形の天然石が売られていますし、「浄化用に」とクラスターも人気です。
ところが、クラスターやジオードといった原石の形を表す名前が、ときどき間違えて使われているような……。
気になるので、まとめてみました。
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●クラスター
クラスターとは、「房」とか「群れ」という意味で、天然石の場合は「群晶」の意味。
読んで字のごとく、結晶が群れているもののこと。
結晶が根元でくっついて塊になっている感じ、と思えばわかりやすい。
水晶以外の鉱物でもクラスターの名称を使うことがあります。
※ときどき「浄化に使うもの=クラスター」と勘違いして、群晶の形でないものをクラスターと読んでいる例もあるので注意。
※店がロット(ある程度の数をまとめた箱単位)で仕入れた際たまたまクラスターとは言えない形のものが混じっていても「クラスターで仕入れたからクラスター」で売ってしまうことがあるので、これも注意。店の表記も正しくないことがあります。 |
水晶のクラスター
ガーネットのクラスター |
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●ポイント
単独の水晶の結晶のこと。単結晶といったりもする。
たいていは片方がとがっていて、もう片方は割れている。
両方とがっているものはダブルポイント、あるいはダブルターミネイテッド(DT)と呼ばれる。
このポイントが集まった状態がクラスター。というより、クラスターを分離したのがポイント。
また結晶の先端部分の意味でつかわれたり、研磨して形を作ったものもポイントと呼ばれることがある。 |
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●さざれ
水晶などのかけらを磨いて角を落としたもの。
チップと呼ばれることもある。
穴をあけてビーズになっていたりもする。
水晶以外のものも同じようになっていればさざれという。
これを浄化に使うというのでクラスターと呼んでしまっているケースを見かけるのでご注意。呼びません。 |
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●タンブル、にぎり石
3〜5センチくらいの磨かれた小石状の石。
水晶だけでなくいろいろな石のタンブルがある。
石のかけらをタンブリングドラムという機械に入れて丸くしたもの。 にぎり石と呼ばれることもある |
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●ラフ
大きな塊を打ち欠いた、かけら状のもの。
これも、最近クラスターと間違えて呼ばれている例を見かけるのでご注意。 |
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●ジオード
ジオードとは晶洞という意味。
字のとおり、結晶の洞窟ということ。
水晶などは、地中深くの岩の隙間を熱水が満たし、そこで結晶する。
この岩の隙間を晶洞というが、一般に目にするのは、ブラジル南部やウルグアイの玄武岩台地で見られるアメジストのジオードや瑪瑙のジオードである。
※ちょっとくぼんだ程度のクラスターをジオードと呼んでいることもあるが、「晶洞」なので、はっきりとくぼんでいるものをジオードと呼びたい。 |
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