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ネパールからやってきた





名前は何ですか?

今住んでいる建物の1階にフェア・トレードのお店がありまして、インドやネパール、バングラディシュ、スリランカなどのエキゾチックであたたかみのある品々が並んでいます。
スーパーマーケットへ行く途中にそのお店の前を通るので、ときどきふらりと入り込んで見て回ります。

そんな時に見つけたのがコレ。
ネパールの魔よけであると紹介されていました。
以前に、ガネーシュ・ヒマールの石があるのだから……とガネーシャを買ってしまいましたが、ヒマラヤの石たちはほとんどがネパール産ですから、ネパールの魔よけが一緒にいてもいいかも……。

そう思って一匹連れ帰ることにしてレジへ向かった私は、お店の人に聞いてみました。
「これには何か名前がついているんですか?」
トルコのお守りのガラスでできた青い目玉の飾りを「ナザールボンジュウ」といいますが、そういう感じで何かネパールっぽい名前が付いているかと思ったのです。

お店の人(日本人)は、すぐに教えてくれました。
「悪魔くんです」

……へ?
目を点にした私に、お店の人はさらに説明して下さいました。
「不幸と戦う悪魔くんです。アローという植物の繊維でできてます」

……な、なるほど。どんな「不幸」であろうと、相手が「悪魔」ともなればイチコロかも……。
そのとき頭に浮かんだのはこんな考えでした。

こうして私は神サマ(ガネーシャ)につづいて悪魔を一匹手に入れた(らしい)のです。

「アロー」というのがどういう植物かわからなかったので、お店のカタログをもらってきました。
「アロー」は、ネパールに自生するイラクサの一種で、森の奥深くまででかけ、一週間がかりで茎の皮を取り、乾燥させ、灰汁で煮、泥で洗い、不純物を取り、手で紡がれて糸になるのだそうです。

石が大地から生み出されたものならば、これはまさに人の手から生み出されたもの。

くだんの「悪魔くん」の体長は、耳(つの?)を含まず7センチ。
目はジュズダマで、ずんぐりした体からはちょろりとしっぽも生えています。
色は私が買ったグリーンの他に、グレー、マスタード、ちょっと淡いえんじ色の4色。

手作りらしく体の形や耳(つの?)の具合がそれぞれ微妙に異なります。
いくつかある中から、
一番エラそうにふんぞり返っているヤツを選びました。
でも、ふんぞり返っている割には憎めません(笑)。


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