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地球のかけらを身につける




春の色

あちこちの国の人に「春をイメージする色は?」と質問すると、一番多いのは若葉の緑(黄緑)なのだそうです。(日本は例外的に「桜色」)
そのせいかどうかはわかりませんが、やはり春には緑のビーズが気になります。そこで手に取ったのがネフライト。

ネフライトというと、ジェダイトとともに「翡翠」と呼ばれてきた石であり、ジェタイトを「本翡翠」などと区別するようになったため、「ネフライト? ああ、翡翠のニセモノね」なんてかわいそうなことを言われてしまうこともある石です。

もっとも、「本翡翠」かどうかというのは、宝石としての価値を問うからであって、古代中国人やニュージーランドのマオリ族をはじめ世界各地の民族に愛されてきた、ネフライトの美しさ、歴史的、文化的、あるいは精神的な価値は、ジェタイトに劣るものではありません。

私が買ったネフライトビーズは、質の高いものではありませんが、「とろり」と形容したくなるその色の深みは独特です。

ネフライト・コーディネイト

さてそれを他の石と合わせようとすると、これがけっこう難しいのです。
万能ビーズである透明水晶と組合わせてもいまいち、シルバービーズもちょっと違う。
オールネフライトとなると、他の石より一段と和風でもろに数珠の世界。

あーでもない、こーでもないと考えたあげくにこうなりました。
ネフライトと好相性だったのはウッドビーズでした。
春の芽吹きのイメージそのままに、植物と相性のいい石だったのです。
数珠っぽく重くならないように、短いチューブ状のココナッツビーズを合わせてみました。

上左のブレスはネフライト+ココナッツビーズを基本に、左はジェタイト(ミントグリーン)を一粒、透け感をプラスするためのサーペンティン(黄緑)を二粒加えています。ネフライトも淡めと濃いめの2色。

上右は淡めのネフライトにオレンジのジェタイト、黄色のカルサイトを加えたビタミンカラー。
アクセントに花と葉っぱの形のメタルビーズをプラスしました。
(オレンジのジェタイトは「翡翠の皮の部分だよ」と言われました)

下のブレスに使っているのは、若干透明感がある濃い緑のネフライト。
左と真ん中のブレスに使ったネフライトよりもさらに和風度が高い色合いです。
実は、最初大ぶりなシルバービーズを合わせていたのですが、なんと、写真を撮ろうとしたらゴムがぷつり。
「この組み合わせはボツ!」と自己申告されたような気がして、急遽変更。
カーネリアン製の天珠をあわせました。おかげでいっそうアジアンな雰囲気です。

ビーズという形にしてしまえば、一種の素材として組み合わせもデザインも自由自在……と思いきや、やはりその石の雰囲気と背後にある歴史的文化的意味合いは、どこかつながっているような気がします。


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