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形だけだけれど 「ターコイズでロザリオ……いいかも」……と思いついてつくってみました。 おそらくチャイニーズであろうと思われるターコイズのさざれ……というよりナゲット型のビーズに、 ネパール産のメタルビーズ。そしてシンプルな木の十字架。 宗教的な意味合いよりも、そのデザインに惹かれているロザリオですが、私がつくると、ごつい……というか、どこか土っぽい。 しかし、大胆に黒いマトリクスが入ったターコイズは、大きさの割に存在感があり、華奢なビーズや十字架を寄せ付けません。 ロザリオはこれまでに2つ3つ挑戦したのですが、そのたびに困るのが、十字架などの主要パーツ。 これぞと思う十字架がなかなかなく、あったとしても似合うビーズがない。 ビーズがあっても合う十字架がない。 今回、木の十字架が思いがけずぴったりだったのはラッキーでした。 あ、気軽にロザリオロザリオと言っていますが、正確にはロザリオ風ネックレスです。 ネックレスみたいで十字架がくっついていればすべてロザリオかというと、そうではないようなのです。 ロザリオは、祈りのための道具。 従ってビーズの数や並べ方にはちゃんと決まりがあります。 |
謎だらけのスタイル 基本構造はこんな↑感じ。 ロザリオは「ロザリオの祈り」といって天使祝詞(アヴェ・マリア)を150回唱えるために使うので、10個の小珠が5セット輪になっていて。この珠を繰りながら祈りの数を数えるのだそうです。 十字架とその上にある5つの小珠、1つの大珠(センター・メダイ)。10連の小珠。 これらがないものをロザリオとは言わないのだとか……。 センター・メダイというのはロザリオのYの部分につける三叉のコネクター・パーツで、これはなかなか見かけないうえ、種類も少ないので、今回のロザリオ(風)にはつけていません。 つまり、形の上でもロザリオではあり得ない。 まあ、そもそもロザリオは首にかけるものではないので、いくら数を合わせたところで、アクセサリーにしようとした時点で、ロザリオではあり得ないわけですけれど。 ●追記 おっと、書くのを忘れていました。 写真の十字架に「P」と「X」が刻まれていますが、これは、新約聖書で救い主の意味であるヘブライ語の「メシア」をギリシャ語で「ΧΡΙΣΤΟΣ」(クリストス)と表現したことから、教会の創立当初から、最初の二文字をとってキリストの名前のシンボルとして用いてきたのだそうです。 ヨーロッパではchi-rho キー・ロー(XとPとのモノグラム)といわれ、壁画、モザイク画、石棺、ランプ、祭服、教会(ミサなど)の容器などあらゆるキリスト教関係のものに見られるのだとか。 ちなみにアクセサリーに使うチャームで魚の形に十字架の模様を刻んだものがありますが、「イエス・キリスト・神の・子・救い主」をギリシャ語で言うと「イエスース クリストス セウー フィオス ソーテール」となり、それぞれの頭文字を並べると、「イクスース」(ギリシャ語で「魚」)の意味になります。 このことから、ローマ帝国の派が強い迫害を受けていた初期のキリスト教徒たちは、集会の場所を示す矢印に使ったり、信者同士の合言葉として、信者以外の者(官憲)の侵入を防いだりしていました。 殉教者たちの墓にも、この「魚」が刻まれていたそうです。 以上、忘れないためのメモでした。 |
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