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水晶は、地下で成長します。 地下深くの岩の隙間、そこが何百度という高温の熱水で満たされたところが、水晶のふるさとです。 ときどき、買ってきた水晶がいつの間にか成長した、という話がありますが、残念ながら水晶は空気中では成長できません。 |
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熱水の中には成分の元となる成分がとけ込んでいます。 その成分は、珪素(Si)と酸素(O)。 この二つが規則正しく組み合わさって(結晶して)水晶となります。 |
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水晶の成分は、熱水が十分熱い間は水の中にとけ込んでいますが、温度や圧力が下がるととけ込んでいられなくなり、まず、まわりの岩の壁にくっついて小さな結晶を作ります。 | |
さらに熱水の温度が下がると、水晶の成分はますますとけ込んでいることができなくなります。このときにはすでに隙間の壁には小さな水晶が結晶しているので、水晶の成分はそこにくっつき、結晶がだんだん大きくなります。 なにぶん自然界のことなので、環境の変化によって成長が早く進んだり、成長が止まったりすることも考えられます。 何億年もかかって成長するとも言われますが、果たして本当はどれくらいかかるのか、正確なところはわかりません。おそらく、環境によってかなりの差があるのではないかと考えられます。 人工的に作る合成水晶は、オートクレーブという専用の機械で40日〜数ヶ月ほどかけて作られるそうです。 |
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成長する環境であれば、水晶はどんどん成長します。 成長したりとまったりする間に、結晶の表面に不純物が付着すると、ファントムになります。 成長を続けるうちに、岩の隙間が狭いところでは反対側の結晶とぶつかったり、隙間がぎっしり水晶で埋まってしまったりするところも出てきます。 |
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成長するのに必要な成分がなくなってしまったり、熱水が抜けてしまったりすると、水晶は成長できなくなります。 このとき、まだ空洞部分が残っている部分は結晶の形が残っていますが、狭い部分はぎっしりうまってしまい、結晶の形が見えなくなっています。 この、結晶の形が見えている部分を水晶、結晶の形が見えない部分を石英と呼び分けることが多いです。 |
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※注:ここでは、水晶の成長について単純化して説明しています。 岩の隙間のできる場所、まわりの岩の成分や熱水に混じる水晶以外の成分、熱水の温度や、その熱水がどこから、どのようにやってきたかなどいろいろな条件によって水晶の成長は異なります。 |
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