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ルチル入り水晶 | |
地下の熱水には、水晶の成分が溶け込んでいますが、それ以外の鉱物の成分もとけ込んでいることがあります。 | |
鉱物は、種類によって結晶する温度が違います。 水晶の成分がまだ溶けていられる温度でも、とけ込んでいられなくなり、結晶し始める鉱物もあります。 たとえば、ルチルやトルマリンなどは、水晶より先に結晶していたようです。 (水晶と同時に結晶する場合もあります) |
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その後、先に結晶した鉱物を包み込むように水晶が成長すると、内包物入りの水晶となります。 水晶が結晶してしまったあとで、内部に別の鉱物が成長することはできません。(ひびに染みこむのは別) |
ファントム入りの場合 | |
水晶は、一定の速度で成長し続けるわけではありません。 まわりの環境(熱水の温度の変化など)によって成長が早くなったり、遅くなったり、あるいは一時的に停止することもあると思われます。 |
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水晶の成長が遅くなった、あるいは一時的に停止しているとき、水晶の表面に不純物がくっつくことがあります。 |
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その後再び水晶が成長をはじめると、途中、水晶の表面にくっついた不純物はそのまま水晶に覆われてしまい、ファントムになります。 つまり、ファントムは成長途中の水晶の形をとどめているというわけです。 |
このように、重なるファントムがきれいに見えている水晶がありますが、実はこれは「半分ファントム」。 (写真右を見てください。ファントムが半分しかないのが見えてます) 結晶の片側だけにファントムが出来ていて、重なっているのは、その「断面」を見ているからです。 では、どうやって「半分ファントム」が出来るのでしょう |
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繰り返しますが、水晶は地下深くの熱水の中で成長します。 その熱水に流れがあったりする場合があります。 |
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熱水に流れがあったり、水晶が横向きに生えていたりすると、不純物は水晶の片側だけにくっつきます(たぶん)。 | |
成長したり、遅くなったりを繰り返すと、多重ファントムになります。 | |
ファントムは、不純物のあるところで成長するため、表面がきれいでないことが多く、たいてい結晶が分離されて表面を磨いていることが多いですが、実は、クラスター全体がファントム。 壮観です。 |
※注意: 私は「とリあえず知っている」程度で、実は詳しくありません。
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